〝令和の怪物〟の視線が、いよいよメジャー最高峰の栄誉へ向き始めた。ドジャースの佐々木朗希投手(24)が来季の目標に「個人タイトル獲得」を掲げ、米メディアがその大胆な変貌に注目している。
27日(現地時間)付の米紙「カリフォルニア・ポスト」は、ディラン・ヘルナンデス記者による記事で佐々木の発言を特集した。ドジャースはブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズで4連敗を喫し、ワールドシリーズ3連覇の夢が消滅。そんな失意の終戦後、佐々木は「目標はレギュラーシーズンで先発として良い成績を残し、個人タイトルを獲得することです」と言い切った。
具体的な賞の名前は口にしなかったが、同紙はアンドリュー・フリードマン編成本部長が入団会見で、佐々木の目標は日本人投手初のサイ・ヤング賞受賞だと明かした経緯を紹介した。今春には先発ローテーション定着を目指していた右腕が、わずか1シーズンでその先の頂点を意識するまでになったというわけだ。
もちろん、道のりは平坦ではない。昨季は故障に悩まされ、先発8試合で防御率4・72。今季も序盤は苦戦したが、最終的に23試合に先発し5勝5敗、防御率4・49を記録。オールスター明けの先発6試合では防御率2・31と一変し、1試合平均6回近くを投げるまでに進化した。8月下旬には右手指のマメで好調が途切れたものの、確かな手応えをつかんだ。
復調を裏付けたのが球威だ。フォークを改良し、直球の平均球速は昨季の96・1マイル(約154・7キロ)から97・9マイル(約157・6キロ)に上昇。スライダーの威力も増した。ブランドン・ゴメスGMも後半戦の投球を「信じられないほど素晴らしかった」と絶賛している。
ただ、本人が強く求めているのは先発として迎える10月だ。過去2年のポストシーズンでは救援に回り、「今年自分がやったことだけでは不十分だったことは分かっている」と現実も直視。大谷翔平、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノーらがひしめく陣容で先発の座を勝ち取る必要がある。
強気な〝タイトル宣言〟は自信の証しか、それとも高すぎるハードルか。試練をくぐり抜けた佐々木の勝負は、ここからが本番だ。












