相手には厄介な存在となりそうだ──。3年連続で日本シリーズにコマを進めたパ覇者・ソフトバンク。その最終決戦の相手がDeNAに決まった。2年ぶりの組み合わせとなるこのカード。2024年は2連勝からまさかの4連敗を喫し、辛酸をなめた。それだけに鷹ナインにあるのは「リベンジ」の気持ちだ。

 19日のみずほペイペイドームでの全体練習で、小久保監督が「一昨年はたいがい悔しい思いをした。それをしっかり踏まえて入りたい」と気合を入れれば、柳田も「(自分が出た日本シリーズで)初めて負けたので。胴上げを見たのはすごく覚えている」とコメント。24日からの戦いに向けて、闘志を燃やした。

 このマッチアップでカギを握るのが5月に交換トレードでDeNAから加入した山本祐大捕手(28)の存在だ。移籍直後から攻守でチームに貢献すると、CSでも全試合にスタメン出場。すでに「鷹の扇の要」として活躍を見せている。

 古巣の戦いぶりはテレビで見たといい「本来、強いチーム。すごく集中力高く1試合1試合戦っているなというイメージ」と語った上で「横浜スタジアムはよくプレーした場所。自分がどんな感じになるのかというのはすごく楽しみ」と対戦を心待ちにした。

「ハマを知り尽くす男」の存在はDeNAサイドからすれば脅威でしかないはずだ。交流戦期間は「左手有鈎(こう)骨疲労骨折」で試合に出場できずとも「セ・リーグの情報を持っている」とチームに帯同。グラウンド外から貢献した経緯もある。

 5月まで青いユニホームに袖を通し、正捕手として試合に出ていた山本祐。捕手というポジション柄もあり、かつての同僚の一長一短、チームの作戦方針など熟知している項目は人一倍多い。それだけにチーム内からは「相手はいろいろ考えると思う。例えば海野が他のチームにいって試合をやるとなったら嫌。相川監督は相当嫌なはず」と声が上がった。

 作戦を練る過程で相手の脳内に山本祐の存在がよぎれば、それだけで優位に立つことができる。背番号39の存在は鷹に2年連続の戴冠をもたらすか。