CSファーストステージで無念の敗退となった巨人では、シーズン途中から急きょ指揮を執った橋上秀樹監督代行(60)に代わる後任監督の選定が進められている。

 元監督の高橋由伸氏をはじめ、レジェンドOBの松井秀喜氏、川相ディフェンスチーフコーチ、阿部慎之助前監督など複数の球団OBの名前が取りざたされきたが、終戦から5日がたった16日時点でも発表には至っていない。22日に開かれるドラフト会議まですでに1週間を切る異例の事態となっている。

 来季の編成はフロント主導でも行えるとはいえ、新監督の意向も重要。チームづくりの全体像を描けなければ、現有戦力の入れ替えを含めた明確な方向性を決めづらく、新指揮官の決定が急がれる。

 中でもシビアな問題となってくるのはコーチ陣の来季の契約だ。複数年契約を結んでいるコーチや、来季のおおまかな役割を任されている首脳陣はまだしも、去就そのものが未定となっているコーチにとっては死活問題でもある。

 チーム関係者は「監督問題が長引けば、それだけ来季の組閣も決定が遅くなる。その上に、最後の最後で契約を更新されなかったコーチ、スタッフたちはその時点で〝無職〟になってしまう。その頃には他球団の組閣も終わっているし、本人たちはドギマギしているはず」と切実な現実を代弁した。

 過去にも翌シーズンの構想がなかなか固まらなかった影響で身の振り方を決められず、退団となった後に慌てて〝職探し〟に奔走したケースもある。監督が決まらなければコーチ人事も簡単には動かせない。選手も1年ごとが勝負のプロ野球だが、コーチたちにとってももどかしい時間が流れている。