待ち受けるは地獄か、それとも――。巨人の次期監督の選定などが水面下で進められる中、チームは来季に向けた準備期間に入っている。
阿部前監督の電撃辞任により、5月末から急きょ指揮を執った橋上監督代行はシーズン最終盤まで阪神と優勝争いを繰り広げた末、CSファーストステージで3位のDeNAに連敗を喫して力尽きた。現在は監督が〝空位〟のままで主力勢はつかの間の休息をとり、若手選手らは宮崎で行われているフェニックス・リーグで鍛錬を積んでいる。
監督を筆頭に新たなコーチ陣も固まっていないため、今後予定される秋季練習の方針も未定。ただ、猛練習を推奨する声も出ている。球団OBは「いろいろな理由があるにせよ、これだけ故障者が多いとオフの過ごし方も考えないといけない。若手選手も多いし、ある程度強い負荷をかけたハードな走り込みなどで鍛え直すしかない」と主張した。
というのも、今季は主力選手の負傷離脱が相次いだためだ。投手陣では勝利の方程式を担う大勢投手(27)を筆頭にダブルエースの一角を担う山崎、ハワードとウィットリー、さらにマタの助っ人トリオがコンディション不良などで離脱。野手陣でも吉川や門脇らが離脱と合流を繰り返した。だからこそ、ある意味では「昭和流」の鍛錬も必要だと見方を示したわけだ。
コンディション面の課題が浮き彫りとなった一方で「令和流」の管理が成果を上げたことも事実。登板間隔を長めに保つ〝ゆとりローテ〟を採用したことで10勝を挙げた井上、11勝を挙げたルーキー・竹丸がシーズンを初めて完走したこともあり、チーム関係者は「投手運用も昔とは変わった。先発投手に無理をさせないことで最後まで優勝争いをできた」と語った。
時代の転換期を迎えている野球界。秋季練習は昭和と令和をハイブリッドさせた新たな〝地獄のミニキャンプ〟となるかもしれない。












