極度の打撃不振にあえぐドジャース・大谷翔平投手(32)への風当たりが激しさを増している。チームはナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズに連敗。12日(日本時間13日)の第2戦でも4打数無安打2三振と沈黙し、敗戦の戦犯となった手負いのユニコーンに対して現地では「抜け殻」「爆弾」といった容赦のないバッシングが飛び交う。不振の裏にある満身創痍の強行出場が、来季はおろか選手生命すら脅かしかねないという〝最悪のシナリオ〟も浮上し始め、波紋を広げている。
勝敗にシビアな米国のファンや現地メディアの目は結果を出せない二刀流ヒーローに対し、どこまでも冷酷だ。
米メディア「ファンサイデッド」は手負いの大谷に関し、開幕から続くポストシーズンでの極度の打撃不振を真っ向から糾弾。同メディアは12日(同13日)付の記事で「今の大谷は、かつてフィールドを支配した無敵の男の単なる『抜け殻』に過ぎない。下半身の痛みをかばうあまり、かつての豪快なスイングは見る影もなく、ボール球に手を出しては力なく空振りを繰り返している」と詳細に分析。その上で「もはや打線の起爆剤どころか巨大なブレーキであり、彼への特別扱いは永遠には続かない。直ちにマイナー上がりの若手とスタメンを入れ替えるべきだ」とし、巨額契約を結んだ看板スター選手をベンチに下げ、ホスウェイ・デパウラ外野手(21)らの先発起用を強硬に主張した。
実際、米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」によれば、事態を重く見たロバーツ監督自身も、14日(同15日)の第3戦で大谷のスタメン落ちを検討することを示唆している。
また、米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」も、第2戦で大谷がバットを手からすっぽ抜けそうになりながら空振り三振を喫した場面の動画を掲載し、「ポストシーズン史上最も恥ずかしい三振」と痛烈に嘲笑。手負いの状態であることをフォローするどころか、無様な姿をさらし続ける背番号17を徹底的にこき下ろしている。
それだけではない。全米に影響力を持つテレビ局のMLB有識者からは、さらなる最悪の事態を危惧する声まで上がった。米スポーツ専門局「ESPN」の人気深夜番組「SportsCenter」において、12日の放送に出演した元メジャーリーガーで、かつて阪神にも在籍経験を持つ同局MLBアナリストのエドゥアルド・ペレス氏(57)が大谷の現状に次のような指摘を口にし、厳しく踏み込んだ。
「今のままでは彼(大谷)がドジャースにとって〝爆弾〟になりかねない。しかも、このまま無理強いすれば大谷は来季以降も不振の影響を引きずり、選手生命に直結する危険性もあるかもしれない」
膝などに深刻なダメージを抱えたまま、打撃フォームを崩してまで強行出場を続けることは、単なるスランプの長期化にとどまらず、打者としてのメカニクスそのものを破壊してしまう――。ペレス氏の言葉は、球団側が勝利や話題性を優先してスーパースターの肉体を犠牲にしているのではないかという、極めて重い警告である。あくまでも邪推とはいえ、この最悪のシナリオが仮に現実化するような事態になれば元も子もない。
ワールドシリーズ3連覇という大目標に向けて心血を注ぎ続けてきたものの大谷は今、かつてない痛烈なバッシングを浴びながら苦悩の日々を送る。秋の冷え込みとともに底知れぬ暗雲が垂れ込めている中、二刀流のカリスマはこれまで同様に大方の予想を覆して再びサプライズを引き起こせるのか――。













