かつて放出した元球宴出場スター選手が、古巣再建の切り札になるのか。3連覇を逃したドジャースに、意外な〝出戻り補強〟案が浮上した。相手は今夏、スクバルのトレードで交渉相手となったタイガース。ターゲットはザック・マッキンストリー内野手(31)だ。
米メディア「ヘビー」は19日(日本時間20日)、米スポーツサイト「ブリーチャー・レポート」のケリー・ミラー記者がマッキンストリー獲得の可能性をクローズアップしていると紹介。狙いは大砲の上積みではない。選手層の〝縁の下〟を支える万能選手の確保だ。
ドジャースはブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズで4連敗。2年連続世界一の立役者だったミゲル・ロハスもシリーズ敗退後に現役引退を表明し、内野の控えに大きな穴があいた。遊撃のベッツ、二塁のエドマン、三塁のマンシーがそろっていても、休養や負傷に対応する控えの厚みは別問題。昨年のワールドシリーズ第7戦で起死回生の同点弾を放ったロハスの穴は、数字以上に大きい。
そこで名前が挙がったのが、かつての自軍戦士だ。マッキンストリーは2016年のドラフトでドジャースから指名され、20年にメジャーデビュー。22年にカブスへトレードされ、23年からタイガースでプレーしてきた。昨季は打率2割5分9厘、12本塁打、49打点で初の球宴出場を果たし、ユーティリティー部門のシルバースラッガー賞にも輝いた。二塁、三塁、遊撃に加えて外野も守れる器用さが売りだ。
もっとも、今季は129試合で打率1割9分9厘、4本塁打、26打点と急失速。そのため同記者は、比較的小さな代償で獲得できる可能性に着目した。復調すれば左打ちのベンチ要員として戦力を底上げできるという算段だ。ただし、タイガース側にも来季まで保有権があり、古巣復帰にはトレードが必要。前年の球宴男を安値で手放す保証もない。ロハスが担ったリーダー役まで代われるかも未知数だ。
それでも、巨額投資を繰り返してきたドジャースが〝一度は手放した男〟に白羽の矢を立てる構図は興味深い。派手なスター補強の陰で手薄になった控えの陣容を、古巣を知る万能選手が立て直すことになるのか。













