3連覇の切り札は〝高すぎる買い物〟だったのか。ドジャースはナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズに4連敗し、ワールドシリーズ3連覇が消滅。今夏、2年連続サイ・ヤング賞に輝いたタリク・スクバル投手(29)を獲得するためタイガースに差し出した若手3人の存在が、皮肉にも脚光を浴びている。
米メディア「ラウンドテーブル・スポーツ」は19日(日本時間20日)、この大型トレードで「デトロイトは得をしたのか」と検証。8月の移籍でドジャースが放出したのは28歳右腕のリバー・ライアンに加え、外野手のザイヒル・ホープと右腕ブレイディ・スミスの21歳若手有望株コンビだった。
目玉はホープだ。今季は両球団傘下の2Aで打率2割8分7厘、29本塁打、111打点、26盗塁。長打力と走力を兼備し、将来の中軸候補に浮上した。同メディアは来春のキャンプでメジャー入りの可能性を挙げる一方、来季前半はマイナーで育成する見方も示す。将来はマックス・クラークらと外野陣を形成する青写真も描ける。
即戦力に最も近いのはライアンだ。右ヒジのトミー・ジョン手術を経て復帰し、移籍後はメジャーで今季2試合に先発。計4回1/3を投げて防御率4・15と結果はまだ途上だが、来季の先発ローテーション争いに加わる見通し。再建を図るタイガースには貴重な先発候補だ。
もう1人のスミスも見逃せない。移籍時点でマイナー74回1/3を投げ113奪三振。粗削りでも奪三振能力が光り、来季はマイナーで実績を重ねたい。ホープとライアンをスミスが追う〝3本立て〟の青写真だ。
一方、スクバル自身は地区シリーズで6回1失点と好投もリーグ優勝決定シリーズ初戦は5回2失点で敗戦投手。3連覇の夢はついえた。しかも今オフにFAとなり、引き留めには巨額契約を要する。再契約できなければ、3人の将来を差し出して得たのは、わずか2か月余りのエースとなる。
もちろん若手3人の大成は保証されず、トレードの成否は数年後まで分からない。それでも大物補強が実らなかったドジャースとは対照的に、プレーオフを逃したタイガースは新天地で来季を迎える3人に希望を託す。〝本当の勝者〟を決める時計は、デトロイトで動き始めている。












