下克上で2年ぶりの日本シリーズ出場権を勝ち取ったDeNAが、24日からソフトバンクとの頂上決戦に臨む。
ペナントレースを3位で終えたものの、CSファーストステージで2位の巨人を2連勝で下し、王者・阪神とのファイナルステージも敵地の甲子園で4連勝。ポストシーズン全勝の快進撃を支える一人が度会隆輝外野手(24)だ。ファーストステージ第1戦では巨人の守護神・マルティネスから決勝ソロ、第2戦は先頭打者アーチを放ち、新設されたファン投票「JERA賞」にも選出された。
その度会は、17日に行われたCS突破後のビールかけでの大はしゃぎと、9回の左翼守備での落球をザンゲする姿が話題となったが、同戦でのぞかせた大物ぶりも視線を引きつけた。落球する直前、3点を追う阪神は次々と塁を埋め、逆転を願う虎党たちの応援は鼓膜が破れそうなほどの大音量となった。
当然、逃げ切りを図るDeNA側にはプレッシャーがかかったが、度会は守備に就きながら阪神のチャンステーマのリズムに合わせて首を上下。「相手の応援を自分への応援だと思い込む」と自らに言い聞かせる選手はいるが、極限状態で〝ノリノリ〟になり、体まで反応してしまうパターンはまずない。
こうした特異な一面は入団直後から顔をのぞかせていた。1年目だった2024年の春季キャンプでは終盤になっても、当時の首脳陣から「度会はよく分からない。挙動不審な感じだし…。今までの球界にはいなかったタイプ。彼を扱えるようになったら人間として、指導者として成長できる気がする」と困惑を隠せず、OBからも「天才とアレの紙一重。どっちに転ぶかは今後次第」といった声が漏れていた。
だが、口をそろえていたのは「肝が据わっている」。逆境にも左右されない精神力の強さは人一倍だ。もっとも、日本シリーズでのミスは命取りになる可能性もあるが、喜怒哀楽が表れやすく、どこか放っておけない渡会の存在は2年ぶりの日本一に欠かせない。













