横浜高の最速157キロ右腕・織田翔希投手(3年)が15日に同校で会見し「アメリカの地で挑戦することを決めました」と日本球界を経ずにメジャーに挑戦することを正式表明した。

 織田は2年春から4季連続で甲子園に出場。今夏は甲子園最速となる156キロを叩き出し、さらに注目を集めた。9月17日にはプロ志望届を提出し、同月にはU―18アジア選手権に日本代表としても出場した。

 近年のMLBにおける日本選手への注目度は高く、大谷(ドジャース)だけでなく昨オフに移籍した村上(ホワイトソックス)や岡本(ブルージェイズ)も1年目から結果を残した。こうした日本選手たちの評価を押し上げているのは成績だけでなく「メークアップ」と呼ばれる項目がある。選手の技術や身体能力に限らず、精神面や練習態度といった内面的な資質を評価するもので「自らの行動でチームを変えられる力があるかどうか」というリーダーシップの有無に関するものだ。

 その点、織田にはすでに素質を兼ね備えているようだ。チームメートだった一人によると、織田は部員たちが寝静まっていた午前4時ごろに誰よりも早く起床。一人で自主練習に取り組んでいたという。早起きすることがすべてではないが、すでに高校球界でトップの実力を持ちながら人知れず努力を重ねる姿が周囲の心を打った。その部員は「織田さんは行動でチームを引っ張ってくれる存在。常に刺激を受けていました」とすっかり感銘を受けていた。

 夢の実現へ、大きな決断を下した織田。周囲から気さくで〝愛されキャラ〟として親しまれている。海の向こうで大輪の花を咲かせるかもしれない。