高校ナンバーワン投手の決断は――。日米球界が注目する横浜高の最速157キロ右腕・織田翔希投手(3年)が、自身の進路について15日に会見することが7日に決まった。

 織田は今夏の甲子園で涙の準決勝敗退となったが、これまでに日米球団のスカウトたちが熱心に視察。同校では週明けの11日から3日間をメドに獲得を検討するNPB、MLB球団と「面談」の機会が設けられる見込みだ。本人に自球団の魅力や温めている育成プランなどをプレゼンテーションでき、超逸材の関心を引く千載一遇のチャンスとなりそうだが、思わぬ現象も起きている。日米球団に漂う争奪戦からの〝撤退ムード〟だ。

 NPBのドラフト会議は今月22日に開催されるが、すでに直前の時期に差し掛かっている。織田が希望する進路の第1希望が「国内」なのか「海外」なのかが明確になるのはドラフト本番の1週間前。そのため他の選手の指名に切り替えざるを得なくなる球団もあるようだ。

 そして、MLBではすでに断念した動きを見せた球団もあるという。甲子園大会や9月に行われた国際大会「U―18アジア選手権」には、名門・ヤンキースなど西海岸以外の球団もGMや編成部長などの幹部クラスを視察に送り込み、一時は「日本にスカウトを置く20球団前後が獲得に動くのではないか?」とまでウワサされていた。

 しかし、米球界関係者によると、ここへきて8月の甲子園大会まで本腰を入れていたヤンキースやブルージェイズなど複数球団が撤退を決めた模様。その要因はドジャースにあるという。

「それだけドジャースが織田獲得レースでぶっちぎりの優位にいて、面談でどれだけ優秀なプレゼンをしたところで状況が変わらないと判断したということ。要は勝ち目のない戦をしても仕方ないという考え方」

 織田自身はプロ志望届を提出しているものの、活躍の場をどこに求めるかについては明言していない。そうする間にも日米球団の水面下の動きは激しさを増している。