ソフトバンクは15日の日本ハムとのCSファイナルステージ第2戦(みずほペイペイ)に6―2でサヨナラ勝ちを収めた。対戦成績はアドバンテージの2勝を含む通算4勝0敗。2戦目で早くも日本シリーズ進出へ王手をかけた。

 同点の9回に飛び出した栗原の満塁本塁打で決着した劇的な一戦を演出したのは、先発の上沢直之投手(32)だった。初回は制球を乱し、いきなり2失点と不安定な滑り出し。試合を見守っていた王会長も思わず「何してんだ、アイツと思ったよ」と苦笑いするほどだった。

 だが、ここで崩れないのが右腕の真骨頂。2回以降は「もう少し右足の重心を落とした方がいい」とフォームを修正し、相手打線を6回まで無失点に封じ込めた。

 これで自身は8月から10試合連続で負けなし。点を取られても大崩れせず、試合の中で立て直す「修正力」で成し遂げた結果だった。バッテリーを組む山本祐大捕手(28)はこう証言した。

「あの人は自分のことが見えている人。(イニング間の)会話もそうだし、打たれたことにちゃんと向き合っているので『次どうやって抑えようか』という話がスムーズにできる」

 その言葉を裏づけるように上沢は初回の投球を「あそこまで(ボールが)バラつくことはなかった」と振り返ったが、引きずることはなかった。「『(客観的に)やってんな』と。焦りとかはなかった。やっちゃったことは仕方ないのでここからどうするか」。冷静に俯瞰できる力があるからこそ、試合をつくることを可能にしている。

「次の一番近い登板に備えます」と腕をぶした上沢。チームの最終目標に向けて、頼もしさは増すばかりだ。