今夏の甲子園を沸かせた横浜高・織田翔希投手(18)が、いよいよ進路決断の時を迎える。9月17日にプロ志望届を提出し、高校最後の公式戦となった国民スポーツ大会での戦いも終了。7日から日米球団との面談が可能となり、22日のNPBドラフト会議までには一定の方向性が示されそうだ。そして、その進路を占う上で「12・1」のキーワードが重くのしかかる。
横浜は4日の国スポ準決勝で花巻東に敗退。村田浩明監督は今後、日米球団との面談を踏まえ、織田が進路を決断した後に会見を開く意向を示している。最速157キロを誇る世代屈指の右腕だけに日米球団の関心は高く、NPBを経ずにMLB入りする〝直メジャー〟を選んだ場合は、大谷翔平投手(32)ら日本人選手を擁するドジャース入りを有力視する声も出ている。
高校から直接米球界へ渡る場合、織田は国際アマチュア選手としてマイナー契約を結ぶ。現行ルールでは正式契約は来年1月15日(日本時間同16日)以降となるが、その前に大きな〝関門〟が待ち構えている。現行の労使協定(CBA)が12月1日(同2日)で期限切れを迎えるからだ。
新協定がまとまらなければ、オーナー側によるロックアウトに発展する可能性がある。2021年12月から翌22年3月まで続いた前回のロックアウトでは、その最中の1月15日(同16日)に国際アマチュア選手の契約期間が予定通りスタートし、各球団が契約を進めた。だが、今回は事情が異なる。
オーナー側は新CBA交渉で国際ドラフトの導入を提案しており、国際アマチュア選手の獲得制度そのものが交渉材料となっている。新制度が導入されれば、契約時期や契約金の資金枠、選手が球団を選べる仕組みまで変更される可能性があり、それまでに交わした事実上の合意レベルのシェイクハンドならば白紙となりかねない。
それだけに〝直メジャー〟を選択する場合は、先行きが不透明になる前の12月1日までに希望球団との間で条件面も詰めて、少なくとも〝仮契約〟レベルのサインを交わし、進路の方向性を固めておくことが理想となりそうだ。
国内か、それとも海を渡るのか。織田の決断には、自らの進路だけでなくMLBの労使交渉の行方まで絡んでくることになる。












