【カップめん評論家taka :a激推し!トレンド最前線】大人気ブロガーが次々と発売される新作カップめんを徹底解説する好評企画。今回の5アイテムは、いずれも強烈な個性派揃い。そのクセの強さがアナタの好みにマッチするか、それとも…?
【かやく、調味油にもガーリック】エースコック「スーパーカップ1.5倍 あばれ豚骨ラーメン」(297円+税)
1988年(昭和63年)7月23日の発売以来、大盛りサイズの食べ応えとスープの濃さに力を入れ、大型カップめんのパイオニアとして業界を牽引しているスーパーカップ。
その最新作は「あばれ豚骨」ということで、これまた攻めてきたなと心が躍った。が、いざ調理してみると“あばれ”ていたのは豚骨ではない。ガーリックが曲者だった。パッケージにも「衝撃的にんにく感」とあるように、粉末スープのガーリックパウダーはもちろん、かやくや調味油にもガーリックが仕込まれている。
一方、豚骨の打ち出し方はマイルドで、定番の「博多とんこつ」のほうがよっぽどクセが強い。やや商品名に悪意を感じるけれど、お店では味わえないジャンクさが楽しめるのは「スーパーカップ」の魅力でもある。
【新シリーズ第1弾】エースコック「全国謎めん巡り 川崎アホーメン」(297円+税)
ニンニクが強めの商品といえば、全国津々浦々に存在する摩訶不思議な“謎めん”を巡るエースコックの新シリーズ「全国謎めん巡り」第1弾として開発された「川崎アホーメン」も興味深い。発祥は川崎にあった中華料理店「萬楽」(現在閉店)で、アホはスペイン語(ajo=ニンニク)に由来している。
ただ、ニンニクの強さは昨今の二郎インスパイア商品を思うと並レベル。実際のアホーメンには1杯あたり約1株ものニンニクを使用しているとの情報もあるため、本物を知る人にはインパクトが弱いかもしれない。あと、人工甘味料によるネチッこい甘さも気になった。
はたして実際のアホーメンもこのような甘ったるいニンニクしょうゆ味なのか、本物を知らない筆者は再現度のほどを評価できないけれど、同社の着眼点には毎度驚かされる。
【換気をしないとヤバい】セブンプレミアム「博多だるま監修 ねぎ豚骨味まぜそば」(268円+税)
福岡の銘店「博多だるま」監修シリーズ初となる「ねぎ豚骨味」のカップまぜそばが発売された。結論からいうと、ねぎと豚骨が主役ではない。最も目立っていたのは、ニンニクとは比較にならないほど強烈なニオイ。
チーズの発酵臭を彷彿とさせるそれは、ある意味このシリーズの特徴でもある。ただ、スメハラ確定のインパクトとは裏腹に、豚骨は思いのほか弱いため、ニオイの出どころは分からない。それでも適切に換気を行わなければ、独特の発酵臭が翌日まで部屋に残る。
このシリーズの汁なしタイプは今後も同じニオイを表立って主張させてくるはずなので、次回は「博多だるま」らしい豚骨感にも期待したい。なお、ふりかけの紅生姜が非常に良い仕事をしていた。
【担々のコンセプトを度外視すれば】セブンプレミアム「トムヤム担々麺」(198円+税)
セブンプレミアムの新作といえば、トムヤムと担々を合わせた「トムヤム担々麺」も印象的だった。――が、セブン―イレブンは1年以上前、同じく東洋水産と共同開発した「裏 飯田商店 エキゾチック担々麺」(2025年7月29日発売品)を発売している。
エキゾチック担々麺はトムヤムクンと担々を掛け合わせたものだったが、今回の新作にクン(えび)は入っていない。しかし、組み合わせの発想はもちろん、レモングラスやガラムマサラ、五香粉など、使用している香辛料は酷似しているため、まったくの無関係とはいえないだろう。ただ、担々なのに“ねりごま不使用”はいただけない。レモングラスでトムヤムらしさは表現されていたものの、思いのほかガラムマサラの主張が強く、担々の要素は具材の挽肉くらい。
どちらかといえばエスニックカレーの枠組みに収まるタイプだったので、担々のコンセプトを度外視すれば、けっこう刺さる層は多いのではないかと思う。ちなみにパクチーは目立っていなかった。
【山椒が好きなら楽しめる】サンヨー食品「サッポロ一番 ラーメンデータベース京都1位 麦の夜明け監修 帆立だしと山椒の中華そば」(278円+税)
日本最大級のラーメン専門クチコミサイト「ラーメンデータベース」において、京都1位に君臨する人気店の味わいがカップラーメンになった。めんはやや細身でありながら、サンヨー食品独自の高密度製法により耐久性が高く、しっかりとしたコシのある食感を実現。山椒の主張も強く、花形かまぼこで彩りもいい、なかなか個性的な仕上がりだ。
しかし、実店舗では国産帆立の干し貝柱をミキサーにかけ、しっかりと旨味を抽出しているらしい。それを思うと本商品の帆立は頼りなく、やや山椒を強く押し出し過ぎな印象も受けた。繊細なのに一部の個性が強い、やや食べ手を選ぶ仕上がりではあるけれど、山椒が好きなら楽しめる一杯だ。
各商品の詳しいレビューは筆者のYouTubeチャンネル「カップ麺研究家 taka :a」参照
※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。






















