「運動しなければ」と、スポーツジムに通ったり、毎朝ジョギングをする人が増えています。確かに、ランニングマシンの「走るスピード」や「走った距離」は目に見える数字なので励みになります。

 でも、ジムに行かなくても、体のためになる頭のいい方法があります。精神科医であり、生き方の本の著作も多い保坂隆先生は「家事労働」の大切さを強調しています。

 部屋の掃除をするには、まず家具やテーブルの上を片づけますね。それから掃除機をかけたり、ほうきで掃いたりすれば軽い運動になります。体重が50キロの人の場合、15分で50キロカロリーを消費するとされます。拭き掃除なら、手や腕、肩ばかりか、足腰も使うので、さらにいい運動になるでしょう。

 また、洗濯機から出した衣服をハンガーにかける時には、しゃがんだり手足を伸ばしたりして、ストレッチのような動きをします。洗濯物を干して、取り込んで、畳むのに30分かかったとすれば、100キロカロリーくらいの消費になります。掃除や洗濯、アイロンがけなどの家事が、軽い運動になるのですから、素晴らしい時間ではありませんか。

 家事の中でも結構大変なのが風呂の掃除ですが、それだけに、一番の運動になります。

 風呂掃除では、手足を曲げたり伸ばしたり、さらに立ったりしゃがんだりするので、走るだけより体全体を使っていますね。「健康のために走らなくては」と思っているとすれば、その時間と体力を風呂掃除に充ててもいいと思います。

 つまり、毎日の家事は「健康増進のため」と考えることができるのです。特に、これまで家事をしてこなかった男性は、家事を習慣にして健康貯金をしてほしいものです。