10月13日第2試合、南3局ドラ7萬。西家の萩原選手はトップ目と3万200点差の4着目。劣勢を打開すべく、配牌からピンフ・タンヤオ・三色同順を見据え、3巡目には役牌・發の対子を落とし始めます。

 13巡目、鈴木大介選手(B)が切った赤5萬をチー。タンヤオ・赤2で4・7筒待ち3900点のテンパイを取ったが、456の三色に変化すれば満貫も見えてくる。だが15巡目、親番の尻無濱航選手(サ)から4・7萬待ちリャンメンリーチが飛んできた。7索をツモってきた萩原選手は4索か7索のどちらが通るのか、小考に入った(写真A)。

 航選手の河に索子は1、3、6、9。ヒントとなるのは6巡目の3索と12巡目の6索だ(写真B)。4・7索リャンメン待ちであれば放銃やむなしだが、問題はそれ以外の待ちだった場合はどちらが当たりやすいかである。

 基本的なセオリーとして序盤に愚形を固定することはあまりないため、335索や344索から3索を切ったり、356索から6索を切ることはほぼない。三色やトイトイなどが見えても、序盤は字牌を切って手牌を広げておくのが普通なのである。

 したがって北切り前に3索、中切り前に6索が手牌から切られているので、4索がカンチャンやシャンポン待ちに当たることはまずないと考えられる。

 では7索はどうか。中切り前に打6索なので通りそうだが、終盤に備えて安全牌として中を持って打6索で形を決めた可能性は完全に否定できない。つまり7索のほうが少しだけ危険といえるのだ。

 実際、萩原選手は三色変化の満貫ルートを断ち切り、微差でも放銃の恐れがある7索ではなく4索を切った。ところが結果は、航選手のリーチ前から2索と4索のシャンポン待ちで三色・ドラ1のダマテンに構えていた松本吉弘選手(A)への5200点の放銃となってしまった。松本選手の捨て牌はかなり控えめだったので、これは止まりようがなかった。

 自分の都合ではなく、4索と7索の危険度の差をしっかり考え抜いたからこその放銃。今シーズン、恵まれない展開が続いている萩原選手。改めてその不運を嘆いたファンも多いのではないだろうか。