【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】

 3月19日第2試合 東3局1本場=永井孝典(風)、浅井堂岐(フ)、滝沢和典(格)、下石戟(B)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。レギュラーシーズンも最終盤となり、セミファイナル進出争いと同時に、個人タイトル争いもし烈です。この試合ではMVP(個人スコア)と最多トップのランキング上位3人が揃いました。

 この日の第1試合で下石選手がトップとなり、永井選手、滝沢選手と並んで勝で首位タイ。個人スコアでは1位が永井選手、2位が下石選手、3位が滝沢選手で、ここでトップを取った選手が一歩抜け出す大一番となりました。

 東3局1本場、試合は大きく動きました。堂岐選手から七対子の7索単騎、下石選手から47筒のリーチが入った13巡目、一向聴の永井選手は4枚目の7筒を持ってきてカンしました。69筒が7枚見えているため、押し返したいならば8筒切りという選択は事実上、ないです。現状、自分の手はリーチのみですし、とりあえずカンだけするという選択もありだと思います。

 リンシャン牌から持ってきたのは8筒で、7索を切れば58索、6索を切れば7索と東のシャンポンでテンパイとなります。こうなったら勝負の一手で、どの待ちにするかなのですが、まず2人に4索が通っており7索はスジの牌です。堂岐選手は6筒赤5筒と手出ししてのリーチですから七対子など単騎待ちも十分に考えられるとはいえ、7索は1枚切れでリーチ直前に切られており、しかも自身の目から3枚見えです。下石選手は8索9索と落としているので、まず通りそうです。

 一方、6索は下石選手には中スジですが、堂岐選手には無スジです。かなり通りそうとはいえ、69索のノベタンなどが出てくる可能性は残っています。7索と6索だとやはり7索の方が通りそうで、58索も場に3枚しか見えていません。それこそ7索は降り打ちもありそうなほど、安全に見える牌です。

 永井選手が7索を切ったところ、堂岐選手がロン。リーチ・七対子・ドラ4・赤・裏4の3倍満のアガリとなりました。大きく沈んだ永井選手はこの後も放銃が続き、マイナス3万6100点と今季最低得点で試合を終えました。

7索切りでリーチしましたが…
7索切りでリーチしましたが…
3倍満の放銃となってしまいました
3倍満の放銃となってしまいました

 MVP争いで2位に後退してしまった永井選手は試合後のインタビューで「この1か月くらいプレッシャーすごかったんで…きてます」と苦悶の表情を浮かべながら率直な感想を漏らしました。追いかける方が楽で、終盤になればなるほど追いかけられる立場の永井選手に大きな重圧がかかっていたのだと思います。

 ちなみにこの試合でトップを取ったのは堂岐選手で、最多勝争いはまだ横一線。MVP争いも最後の最後までもつれそうです。この一戦で吹っ切れたかもしれない永井選手の逆襲に注目です。