なぜ酒を飲んだ翌日は、大量に汗をかくのか?
こんな疑問を持つのは私だけ? 普通の速度で歩いていても、「荒地の魔女」のごとくカラダごと溶けそうなほど汗をかく。ホットヨガなんて行ったら、私のところだけ小さな水たまりができるほどだ。気のせいと思っていたが、実は医学的にもちゃんと理由があることが分かった。
まず、アルコールの代謝過程で体温が上がりやすくなる。アルコールは体内で最終的に無毒の酢酸へと分解されるが、その過程で熱が生まれ、体温が一時的に上がる。そのため飲んでいる最中、飲んだ後、寝汗もかきやすい。
またアルコールによる自律神経の乱れも滝汗の元。アルコールは交感神経を一時的に刺激した後、反動で副交感神経が優位になる。この切り替えがスムーズにいかないと、体温調節がうまく働かず、やたらと汗が出る。これはいわば、体が混乱している状態だ。
そして、意外なことに飲み過ぎで起こる脱水も原因となる。脱水になると、通常より体温が上がらないと汗が出にくくなる。その結果、ちょっとした体温上昇でも体が「汗を出して冷やさなきゃ!」と過剰反応してしまうのだそう。
さらに「追い汗」を誘引するのが、深酒による二日酔い。酒が体に残っていると、交感神経が刺激され続け、心拍数や発汗量の増加につながるという報告もある。つまり飲んだ翌日の滝汗は、「まだお酒を処理中してますよ」という体のサインなのだ。今年の夏はいつにも増して暑さが厳しく、飲まずとも汗を大量にかくので、酒量のコントロールは必須である。
深酒した翌日は、経口補水液や味噌汁などで水分・塩分をとり、無理な運動やサウナは避けたほうがいい。不自然な滝汗は「デトックスの証」ではなく、「肝臓にかかった負担の名残」だと覚えておこう。












