旅行に出ると、日常の場から離れて解放感が強くなり、普段はあまり興味を覚えなかったものにも心を引かれます。それがお金で買えるものなら、なおさら欲求は強くなります。しかも、旅行で散財したことに対し、人はあまり罪悪感を覚えません。

 ギャンブルで借金をつくった人は「申し訳ない」「恥ずかしい」という気持ちがあるのですが、旅行でお金を使い過ぎても、「楽しかったから仕方がないよ」などとケロリとしているでしょう。だから、何度もやりがちです。

 確かに、ギャンブルでの散財と旅行での散財を比べると、前者の方が悪質に感じます。しかし、理由のいかんにかかわらず、散財はすべて危険な行為です。

 罪悪感のない散財を防ぐためには、できるだけ旅行先でカードを使わないこと。現金をやりとりしていれば「汗水垂らして稼いだお金を使っている」という実感が湧いて、解放感に操られずに済みます。

「日本ならまだしも、海外でカードを使わないというのは難しい」という疑問も出てくるでしょう。ところが、世界有数のクレジット社会として知られる米国には、クレジットカードを持たない大富豪が多くいるそうです。

 もう一つ、旅行先で散財しないコツが「ここでしか買えない限定品」や「名産」という言葉に惑わされないことです。私たちは手に入りにくいものほど貴重と考えるので、こんな言葉を聞くと、「買わないと損」という気持ちになり、財布のひもが緩くなりがちです。

 たとえそう表示されていても、ほとんどのものはネットで探せば見つかる時代です。その場の雰囲気に流されて買ったりせずに、家に戻ってからネットで確認し、それでも欲しかったら買えばいいわけです。