大人気ブロガーが次々と発売される新作カップめんを徹底解説する好評企画。今週も、またまた登場したセブンプレミアムの大傑作をはじめとして〝読んだらすぐにお店へ急げ!〟な注目商品をピックアップしました。
【前作に匹敵する完成度】セブンプレミアム「とろろ昆布と梅のうどん」(158円+税)
今年3月、SNSで盛大なバズを巻き起こした「おくらとめかぶのうどん」の記憶は新しいだろう。その熱も完全に冷めやらぬ今月、おくらとめかぶの続編と思しき新作が登場した。結論から申し上げて、前作に匹敵する完成度だ。
製造は前述の話題作と同じ明星食品で、米麹調味料を配合したノンフライうどんを搭載。時間を守ると柔らかめに仕上がるが、その優しさが今回のスープに驚くほどフィットしている。そして、とろろ昆布の深い旨みと梅肉粉末のシャープな酸味が絶妙に調和したスープ。正直、簡単に想像できる味なので、驚きはない。ただ、それよりも期待を裏切らないリターンの安心感が上回る。
また、かやくにカリカリ梅を使用しているのも面白い。ふりかけに入っているフレークのような素材とは違う、独特の歯触りが柔らかいうどんと対比を描き、アクセントに効果的だ。さらに低カロリー、低脂質、なおかつ食物繊維も摂れるスペックにも魅力を感じたが、4.1gの食物繊維はスープに含まれる難消化性デキストリンにも起因しているため、すべて摂取しようとスープを飲み干した場合、もれなく4.6gの食塩相当量が付いてくる点だけは注意してほしい。
【圧倒的に強い豚の旨み】セブンプレミアム「琉球そば」(158円+税)
発売日は遡るが、同じくセブン―イレブン限定の「琉球そば」も見逃せない。製造はマルちゃんの東洋水産で、いかにも沖縄そばらしいというか、こちらも特に驚きはない。だが、ナショナルブランドで展開されている「縦型ビッグ 沖縄そば」と比較して、圧倒的に強い豚の旨みは特筆すべき点といえる。
また、前述したうどん系が数量限定(製造段階でロットが決められており、売り切れ次第終了するカテゴリー)であるのに対し、こちらは季節限定というのも嬉しい。つまり、販売予定期間内は製造を継続しているのだ。
この時期、即席カップめん市場には夏に向けて沖縄そば系の商品が矢継ぎ早に補充される。その中でも手軽なサイズ、それでいて味は濃いめ、さらにコストパフォーマンスも高いセブンの本商品。沖縄そば系のカップめんが好みならば、コンビニ専売らしい強さと東洋水産らしい安定感が織り成すバランスの妙を実感していただけるはずだ。
【トリュフの香りが鮮烈】明星食品「明星 らぁ麺や嶋 トリュフ香る白醤油らぁ麺」(339円+税)
ラーメン界のレジェンド「支那そばや」の系譜を継ぎ、2020年6月にオープンするや否や、開店わずか4ヶ月で業界最高権威『TRYラーメン大賞』の新人大賞で総合第1位を獲得した「らぁ麺や 嶋」監修の本商品。2022年4月に「明星 The淡麗 らぁ麺や嶋監修 醤油らぁ麺」を発売しているため、両者のコラボは2回目だが、強い醤油感と複数の出汁を掛け合わせていた前作とは方向性が大幅に異なる。
今回はタイトルにもあるようにトリュフの香りが鮮烈で、白醤油の甘みも楽しめる、群雄割拠の即席カップめん業界でも珍しいテイスト。さらに、めんは「支那そばや」イズムを実直に汲み、店舗の自家製めんに使用されているジェファー液をイメージしたクロレラエキスを配合。さらに、明星食品謹製のノンフライワンタンまで完備している鉄壁の布陣から、具材の充足感にも余念がない。
販売価格が表しているようにハイエンドクラスの一杯になるが、その価値は充分に体験できるはずだ。
【シリーズ初となる明星食品と共同開発】ローソン「スープ激うま! 函館塩ラーメン」(221円+税)
2024年10月に口火を切った「激辛味噌」と「濃厚豚骨」に始まり、以降は「京都背脂醤油」「札幌味噌」「濃厚担々味」と続いたローソンのスープ全振り企画「スープ激うま!」シリーズに待望の新作が現れた。第6の味となる本商品は、京都・札幌に次ぐ“ご当地系”の一杯。
これまでは一貫して日清食品が製造を担当していたが、最新作の共同開発者は同シリーズ初となる明星食品。めんの雰囲気が大幅に変わったことはもちろん、長年にわたり「チャルメラ」で培ってきたノウハウを活かし、スープにはホタテを強めに効かせるなど、まさに明星食品らしい世界観に整えられている。
はたして函館の塩ラーメンらしいかと問われたら、北海道よりも三陸っぽいと筆者は答えるが、これまで日清食品が手掛けてきた商品とは明らかに仕事が違うため、それを確かめるためにも手に取る価値は大いにある。
【「牛だし」が主役】サンポー食品「三宝だし本家 牛だしラーメン」(236円+税)
佐賀県三養基郡に本社・工場を構え、日々“豚骨の魅力”を追求し続けているサンポー食品。そんな同社が「牛だし」を主役に据えた新作を発売するという時点で大ニュースだが、実際の仕上がりも侮れない。
このシリーズは文字通りだしを重視しているため、かやくのチープで汎用的な内容には目を瞑る必要がある。しかし、スープのインパクトは凄まじい。粉末スープはスナック的な味わいに仕立てられているが、豚骨ではなく明確に牛。別添の調味油も豚脂ではなく牛脂を使い、なおかつビーフオイル中50%は九州産和牛オイルという気合いの入れようだ。
それでいて味のベクトルが“駄菓子っぽい”ところが面白い。
そのイメージがサンポー食品らしいスナック感と牛だしの橋渡しになっており、強めに効かされた黒胡椒の清涼感も大きくプラスに作用している。かやくは豚肉、めんの揚げ油にはラードを配合しているため、牛なのか豚なのか混乱するかと思いきや、それも不思議と調和していたのは“駄菓子っぽい”というイメージが強く影響していた。
各商品の詳しいレビューは筆者のYouTubeチャンネル「カップ麺研究家 taka :a」参照
※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。






















