熊本の県民性といえば「肥後もっこす」という言葉で表されます。「もっこす」とは、偏屈で、なかなか妥協しない人柄をいったもの。反骨精神が旺盛で頑固。しかも筋金入りの頑固です。

 ところが、意外に肝っ玉が小さい面もあり、結構優しいところもあるとか…。ただ、その優しさを素直に表現できないのは、おそらく“照れ”からくるようです。

 表現下手なのは自分が一番よく分かっていることで、もしも素に戻って、弱気な面が強く出てきてしまうのは恥ずかしいと思っているのでしょう。

 無理をしているように見えるかもしれませんが、熊本人は「肥後もっこす」という仮面をつけて、強い自分を演じているわけです。もし別の仮面をかぶってみると、世の中が少しは変わって見えるのではないでしょうか。

 さて、そんな熊本県人と上手に付き合うにはどうしたらいいでしょう。

 総じて円滑なコミュニケーションを取るのが苦手です。まず「自分ありき」で物事を考え、遠回しな言葉で当たり障りなく表現しようとは考えません。そのため、「なんて自己中心的で、強引な人だろう」と誤解されることもしばしばです。

 それも熊本県人特有の無骨さの表れといえるわけで、よく話し合えば心を開いてくれるし、打ち解ければ実に面倒見のいいタイプと分かります。

 義侠心も強く、情が深いので、異性との付き合いでも口先だけのいい加減な態度で接することはありません。こちらが誠意を見せれば、必ず応えてくれるでしょう。