鳥取県は日本一人口が少ない県です。県民の気質としては、派手なところがなく、目立ちません。人にもまれる体験が少ないせいか、気が弱く、押しの足りないところがあります。

 あまり明るくない印象があるのは、日照時間が少ないという日本海側特有の気象の影響もあってか、おとなしく真面目な性格のためです。

 鳥取砂丘が続く県東部の産業は米作中心の農業で、冬は家の中で織物にいそしむ生活をしていましたが、米子市を中心とする県西部は、鉄器や商品作りが盛んで、商人も多く、気質も社交的で、今でも経済の中心地は米子となっています。

 ただし、昔から保守的な土地柄で、閉鎖的な面が強く、なかなか他県の人となじめません。人見知りというか、人に慣れていないところが大きいと思われます。

 一般的には、勤勉で努力家と評価されています。これは他県から見た場合の評価ですが、実際はがむしゃらに頑張るわけでなく、素朴で物静かなのです。

 謹厳実直で、派手に立ち回ったりしない代わりに、地道な努力で結果を出していく様子は、東北人の気質とどことなく共通しているといえそうです。

 社交的ではないため、周囲にお世辞を言ったり、ごまをすったりはしませんが、人が嫌がることをいとわず、黙々とこなします。気持ちが通じ合えば、積極的にコミュニケーションを取ることもあります。

 特に鳥取県の女性は、口数は少ないものの、仕事も家庭もきちんと両立させるしっかり者タイプが多いでしょう。

 ◆平川陽一 早稲田大学卒。主に歴史ミステリーの分野で活躍。著書に「世界遺産・封印されたミステリー」「戦争で読む日本の歴史地図」「日本列島 名城の謎」などがある。