2026年4月から、自転車の交通違反の取り締まりが強化された。道路のあちこちに警官が立っており、自転車が止められているのを頻繁に見かける。今回の強化により、反則金による迅速な処理が可能となり、自転車の違反もその場でペナルティを受ける現実的な仕組みに変化。いわゆる「青切符」の導入である。

 こうした背景には、自転車の交通違反の増加がある。警察庁のデータによると、検挙件数は近年大きく伸び、直近の令和6年では5万件を超える水準にまで急増。もはや「自転車だから見逃される」という時代ではない。

 酒飲みとして気になるのは、やはり飲酒運転だろう。自転車も道路交通法上は車両にあたり、当然ながら飲酒運転は禁止。今だからこそ言えるが、私も若い頃に自転車で飲酒運転をし、電信柱に激突したことがある。だが、こんなことはもう許されない。

 ご存じの方も多いと思うが、自転車の飲酒運転でも、悪質・危険と判断されれば、自動車の運転免許停止処分の対象となる場合がある。実際に、25年1~9月には全国で896人が自転車の飲酒運転を理由に免停処分を受けており、前年同期の2人から急増。取り締まりが厳格化した今、いっそう注意しなくてはならない。

 自転車での飲酒運転をしないために、知っておきたいのが酒が体から抜ける時間である。一般的に肝臓が1時間に分解できるアルコール量は、体重1㎏あたり約0・1gと言われている。体重60㎏の人であれば、1時間に約6gのアルコールを分解できる計算だ。具体的にはビール中瓶1本(500ml・純アルコール量約20g)は約3時間、日本酒1合(180ml・純アルコール量約20~22g)なら約3・5時間が目安となる。そう、思った以上に時間がかかるのだ。

 自転車だと、つい気が緩み「少し休めば大丈夫」と思ってしまいがち。だが、飲んだその日のうちに自転車に乗る可能性があるなら、そもそも飲まないか、飲むと決めた日は自転車通勤を避ける。あるいは、有料の駐輪場に置いて帰るといった対策を取るべきだろう。「気軽に1杯」のつもりが、思わぬ高い代償にならぬよう、くれぐれも注意しよう。