【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】

 5月14日第2試合 東3局1本場=佐々木寿人(格)、本田朋広(雷)、勝又健志(風)、東城りお(B)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。Mリーグ2025―26シーズンはEX風林火山の5年ぶり2度目の優勝をもって閉幕しました。今シーズンも温かい声援をいただき、ありがとうございました。風林火山の選手、関係者、サポーターの皆さま、おめでとうございます!

 風林火山はレギュラーシーズン、セミファイナル、ファイナルと全てのステージを首位で通過する完全優勝を成し遂げました。二階堂亜樹選手兼監督は安定した戦いを見せ、永井孝典選手、内川幸太郎選手はレギュラーで躍動。ファイナルでは、レギュラーシーズンで不調だった勝又選手が大活躍しました。

 3戦を残して首位の風林火山は2位のBEASTに37・0ポイント差まで迫られたところで、勝又選手は出陣しました。東場の親番で4000オールをアガって連荘となった局、端牌が多めの配牌でチャンタや三色などを目指していきます。4巡目にはドラの南が重なり、5巡目にペン3索チーで発進。ここでカン8索、カン2筒、ペン3萬とターツ選択があり、選んだのは驚きのペン3萬外しでした。

 カン2筒、ペン3萬が埋まればチャンタ三色ドラドラの満貫1万2000点なので、カン8索を切らない人はいないんじゃないでしょうか。確かにペン3萬よりカン8索の方がちょっといいのは分かります。3よりは8の方が待ちとしてはいいですし、自分は先に6索を切っている上に9索を切っている人もいます。対して萬子の下は全く場況が良くなく、ペン3索をチーしたことで2とか3の牌は警戒されやすい。そんなことは百も承知ですけど、このままカン8索でアガれば5800点で、ペン3萬ならば満貫と打点は倍です。麻雀を知っている人であればあるほど、怖くなっちゃう。これで満貫のアガリを逃そうものなら大事件です。直前に4000オールをツモって大きなリードを築いたとはいえ、この選択は勝又選手くらいしかできません。

 この後、満貫が確定するドラ南もポンせず、狙い通りに8索を引いてカン2筒でテンパイします。さらに自身で南をアンコにして、1筒単騎に待ちを変えて当時総合2位のBEASTの東城選手からの満貫直撃に成功しました。

 勝又選手の最終手出しは3筒で、1筒が危ないことは誰もが分かります。それでも東城選手が打ったのは、自身もテンパイしていますし、そもそも南を鳴いていないことでそんなに高い手が出てこないからです。そうしたらまさかの満貫で、まさに優勝が決まった一局となりました。

 風林火山は前回優勝した時もファイナルで勝又選手が大暴れ。それをほうふつさせるような、獅子奮迅の大活躍でした。