【公式リポーターまつかよが見たMリーガー】

 優勝したEX風林火山の二階堂亜樹さんは今季、選手兼監督でした。シーズン中のインタビューで兼任について聞く機会もありましたが、最終戦の後、追加でお話を伺ったところ、私たちが思っている以上に大変なお仕事だったようです。

 例えば最終戦は誰が出るか。「そもそも永井さんが出る未来はあったんですか?」という私のぶっちゃけた質問に答えていただいたんですが、リードしていたら勝又さん、着順勝負なら亜樹さん、ポイントを別にしてトップを取ったら優勝という状況だったら内川さん、そして6万点以上の大きなトップが必要だったら永井さんだったと。

 正直、永井さんに関しては、1戦目で風林火山がトップを取って「何着でもほぼ優勝」という時に限り出場だったのかなと思っていたので意外でした。でも、亜樹さんによると「そんな状況で出ても何の経験にもならない」というのです。

最終日第1試合後、インタビューに答える亜樹さん
最終日第1試合後、インタビューに答える亜樹さん

 これはレギュラーシーズン終盤、MVP争いをしていた永井さんに関しても同様。無理して出なくてもいい状況でしたが、それでも戦いの場に送る。Mリーグにおいて圧倒的に経験値が足りないからこそ将来のために経験を積んでもらう。全ては「長い目で見た時、チームのプラスになるように」と考えての采配だったと。その上で優勝も逃せませんから、かなり難しかったはずです。

 内川さんの起用法にも気を使ったといいます。劇的な移籍でしたからなるべく多く出場させたいですし、だからといってファンのためにはオリジナルメンバー(勝又さん、亜樹さん)も大事にしないといけない。そんな状況で“ここぞ”でいう場面でしっかり起用したのは本当にさすがでしたが、これって、めちゃくちゃ大変だったのでは…。なのに、その苦労を見せず、シーズンを通して冷静に、何よりチームのために動いていた亜樹さんはやっぱ「カッケ~」と改めてリスペクトしました。今季は永井さんがかなりツイていたのも認識しているそうで「だからこそ(監督としての)真価が問われる」という来季も、二階堂亜樹選手兼監督がどんな采配を振るうか、本当に楽しみです。