【岡田紗佳もう一度見たい麻雀Mリーグ】

 3月24日第1試合 東3局4本場=下石戟(B)、鈴木優(P)、渡辺太(ド)、逢川恵夢(J)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。いよいよ6日からセミファイナルシリーズが開幕しました。今回のコラムで取り上げるのは、最後まで白熱したMVP争いです。序盤はEX風林火山の永井孝典選手が独走状態だったのですが、終盤に下石選手が猛追して一気にまくりました。

 個人ポイントランキング首位に立った状態で、レギュラーシーズン・チーム最終日の第1試合に登場した下石選手は東発の親番でいきなり倍満をアガって大きく抜け出します。太選手にトップ目の座を奪われて迎えた東3局4本場の8巡目、場況を重視した打ち手という印象が強い下石選手らしい選択がありました。ドラ3索を引いてきて頭がないドラドラの一向聴となったところで、普通だったら2萬を切りそうなところを残して、7筒を切りました。確かに2萬は1枚切られているとはいえ場況は良さそうで、残りは全部山にいました。

ここは2萬ではなく7筒切り
ここは2萬ではなく7筒切り

 次巡、頭のない形でテンパイし、自分が良いと思った2萬単騎でリーチというのもありましたが、ここは手変わりなどを見て2萬を切って手堅くヤミテンに構えました。中ぶくれの6萬単騎でテンパイしていたところ、3枚目のドラ3索を持ってきます。36索でテンパイの形に取れますが、自分で6枚使っており残りは目に見えて2枚しかありません。

 難しい選択を迫られる中、下石選手が選んだのはテンパイ外しの1索切りでした。これは勇気の一打ですね。萬子にくっ付けるにしても自分の目から58萬は3枚、47萬は2枚見えており、このまま何も引いてこないことも十分にありえます。面前タイプの人はとりあえず6萬を切って36索に受け、そのままツモっても良いし、索子の好形変化を待つことになるケースが多そうです。一方、1索切りのメリットはタンヤオで鳴いて満貫になることです。

 優選手、太選手のテンパイが入る中、下石選手は58萬でテンパイしてリーチ。トップ目の太選手からリーチ・タンヤオ・ドラ4・裏2の倍満をアガってトップ目を奪い返し、そのまま逃げ切りました。

8萬をロン!で倍満
8萬をロン!で倍満

 この後のチーム最終戦にも出場し3着に終わったとはいえ、試合を残す永井選手に大きなリードを突きつけ、今季Mリーグ初参戦にしてMVPという大仕事をやってのけました。普段の下石選手は面白く、ユーモアがある人ですが、打っている姿からはちょっと色気が感じられます。MVPを取ったことで、ますます女性人気も上がりそうです。

麻雀中はクールな下石選手
麻雀中はクールな下石選手