【茜さやのほっこり温泉】フリー素材モデルにして大の温泉好き・茜さやが、全国各地の魅力的な温泉を紹介する好評連載。今回は、なんと“海の中から湧いている温泉”です。

苦労してもたどり着く価値がある温泉ですよ
苦労してもたどり着く価値がある温泉ですよ

 読者の皆さま、こんにちは。毎度おなじみ、温泉大好き♪茜さやです。

 温泉好きを自称するなら、一度は行っておきたい場所。鹿児島にある「身代湾 海中温泉」知っていますか?

 名前だけ聞いた時は半信半疑だったんだけど、実際に行ったら想像の5倍くらいすごかった。

 まずたどり着くまでが、もうすでに非日常。険しい岩場をよいしょよいしょと下っていくんだけど、これがなかなかの本格派。

 でもその苦労を超えた先に、あの景色が待ってると思うとがぜんやる気が出てくる。

険しい岩場を下っていくと…
険しい岩場を下っていくと…

 何がすごいって、温泉が海の底から湧いてるんです!! 桜島の地熱が海底を温め続け、その熱が海岸近くでそのまま地上に出てきていて、足を入れた瞬間に、あ~!ちゃんとした温泉だって分かるくらいにこんこんと湧き出ている。

 湯温も潮の満ち引きによって毎回変わるから、二度と同じコンディションでは入れない。それって、なんか…ロマンじゃない?

 一つ、これは声を大にして伝えたいんだけど――カキの殻に注意! 岩場にカキがびっしりついていて、見た目はちょっとテンション上がるんだけど、殻がめちゃくちゃ鋭くて。私、しっかりヒザから血が出ました(笑い)。

 サンダルじゃなくてマリンシューズか、足元がしっかりした靴で行くのを強くおすすめします。

 肝心のお湯は…快適か?と聞かれると、正直「快適」ではないかもしれない(笑い)。波が来るたびに冷たい海水が混じって、あったかい→つめたい→あったかいの繰り返し。

海の中から湧き出る温泉。この雄大なパノラマはまさに非日常的な光景です
海の中から湧き出る温泉。この雄大なパノラマはまさに非日常的な光景です

 でもこれが不思議と「まあいいか!」ってなっちゃうのは、目の前に広がる錦江湾の水平線、頬にあたる潮風。そんな非日常のおかげ。

 快適じゃないけど、楽しい。それがこの温泉の正解かな?と思います。

 ちなみに入れるのは干潮前後の約2時間だけなので、事前に潮見表を必ずチェックして! シャワーも脱衣所もないから、大判タオルと着替えも忘れずに。準備して、ちょっと苦労して、それでもたどり着く価値がある温泉です。今年の夏にぜひ!!

【身代湾 海中温泉】鹿児島県鹿児島市有村町(桜島の有村海岸から身代湾付近の海岸)。泉質=ナトリウム―塩化物泉。交通=「垂水港」から鹿児島交通のバスで「身代湾」バス停下車(約25分)。