大人気ブロガーが次々と発売される新作カップめんを徹底解説する好評企画。今週も辛さを追求した夏向きのアイテムを中心に、注目の5商品をピックアップしました。
【「4代目」は辛さと旨さのバランス見直す】ヤマダイ「凄麺 夏の辛味噌ねぎラーメン」(298円+税)
発売4年目を迎え、すっかり夏の恒例となった「凄麺」の人気商品が今年も登場した。4代目は辛さと旨さのバランスを見直し、唐辛子や豆板醤など自然な辛さを追求することで「旨辛」が際立つ一杯へと進化している。
まず本商品の大きな特徴は、安心と信頼の「凄麺ノンフライ製法」による極太めんだ。実に本格的な組織構造で、強烈なコシと自然な小麦の風味が楽しめる。
そんな極太めんにも一切引けを取らないのが「旨辛」を極めた辛味噌スープ。3種の味噌に、ニンニクやタマネギなどの香味野菜を効かせた重心の低いベースもさることながら、別添の「ニンニク辛ダレ」を加えることで、大幅にパンチが増幅する。しかし、一辺倒な味わいではない。
ベースとなるスープが複雑かつ高密度に設計されているため、辛さに負けない旨みも押し寄せてくる。さらにカップめんの具材とは思えないほど本格的な短冊切りのFDねぎも搭載されているため、具材の満足感ひとつ取っても特筆すべき水準に達している。
通常の「ご当地シリーズ」や「逸品シリーズ」よりも販売価格は高めに設定されているが、その価格以上に高い体験価値が得られることは間違いない。梅雨の憂鬱な気分や夏の暑さを軽々と吹き飛ばす、実に充実した一杯だ。
【〝夏の凄麺〟シリーズ初の汁なしめん】ヤマダイ「凄麺 夏の麻辣まぜそば」(298円+税)
さらに、今年は“夏の凄麺”シリーズ初となる汁なしカップめんも登場した。こちらは「夏の辛味噌ねぎラーメン」よりも刺激的なテイストで、唐辛子の辛みもさることながら、花椒の痺れも前面に押し出されている。
しかし、ただの刺激物ではない。その明確な刺激に負けないほど“ねりごま”の重厚感も凄まじく、しっかりと濃厚な味わいに仕上がっているからだ。こちらもタレは味噌ベースとなっているが、それ以上にねりごまのアプローチが強い。
めんの湯戻し時間は「夏の辛味噌ねぎラーメン」と同じ熱湯5分。しかし、こちらのノンフライ極太めんは仕上がりに異なる印象を受ける。強靭なコシよりも粘りにフォーカスした設計で、モチモチとした弾力が目立っていた。同時発売品でもノンフライめんを使い分けてくるあたり、実にヤマダイらしいこだわりだ。
そして、ふりかけに入っている肉味噌風味フレークも面白い。持続性の高いサクサクとした食感と、めんのもちもち感がコントラストを描き、濃厚かつ刺激的な味わいでも最後まで食べ飽きることはなかった。本格的なシビカラを堪能したいユーザーにとっては、これ以上にない一杯となり得る逸材だ。
ただし注意点として、ふりかけの取り扱いには留意していただきたい。細かく刻まれたたっぷりの乾燥ねぎも封入されているため、トッピング直後にめんをすすった場合、喉に乾燥ねぎが張り付く危険性があるからだ。念のため、ふりかけも軽く混ぜ合わせてから食べることをオススメしたい。これは余談だが、筆者は盛大にむせた――。
【〝激辛〟になって帰ってきた!】セブンプレミアム「辛だるま 激辛玉子とじ麺」(248円+税)
博多の銘店「だるま」が手掛けた幻の辛麺店「辛だるま」の限定メニューが“シリーズ初の激辛”になって帰ってきた。過去にリリースされた「旨辛玉子とじ麺」の魅力を実直に受け継いでいるため、さらなる辛さを求めていたユーザーにとっては朗報でしかないだろう。
めんは明星食品が得意とするノンフライのバリカタめんを採用。熱湯1分で仕上がるその質感は、博多の臨場感を思わせる歯切れの良さと、小麦の香りがしっかりと楽しめる。
スープは味噌をベースにしているが、豚骨のコクと特有の風味も負けじと強い。さらに甜麺醤、コチュジャン、オイスターソース、豆板醤、さばぶしなど、実に複雑な要素を盛り込んでいるが、渾然一体となった旨辛を実現している。
かやくもキャベツ、たまご、ごま、もやし、キクラゲ、ニラと具沢山な内容で、価格以上の満足感が得られる高いコストパフォーマンスも魅力。辛だるまシリーズ史上最高傑作といっても過言ではない、すばらしい一杯に仕上がっていた。
【「鰹だしの極み」偽りなし】日清食品「日清のどん兵衛 鰹だしの極みうどん」(248円+税)
どん兵衛の発売50周年記念第3弾として登場した本商品は、だしに通常品の3倍以上のコストを費やし、同シリーズの看板である「おあげ」をあえて省くという大胆な決断を下した。パッケージには“だしにこだわりすぎて、具材なくなっちゃいました”などと軽妙な一文が記されているが、商品名にも掲げられている「鰹だしの極み」という言葉に偽りはない。
液体仕様の芳醇鰹だし、本枯節を使用した特製鰹粉、さらに追い鰹節による三段重ねの鰹だしは圧巻の一言。いつもの「どん兵衛」とは一線を画すリッチなテイストで、市販のつゆと遜色ない本格的な仕上がりとなっている。めんは西日本向けと思われるフライうどんで、つゆとの相性は言わずもがな。完璧な一体感を楽しめる。
「当時はこれがうまかった(笑)」の炎上に始まり、次いで「日清焼そばU.F.O.」に進撃された変わり種と攻めた展開が続いていたが、発売50周年記念第3弾にして、とてつもなくド直球な一杯をぶつけてきた。だし本来の魅力を極限まで引き出した、まさに「極み」の名にふさわしい逸品だ。
【こちらも具なしの潔い一杯】日清食品「日清のどん兵衛 鰹だしの極みそば」(248円+税)
こちらも先述の「うどん」と同じコンセプトで企画された、具材なしの潔い一杯。同シリーズの大きな魅力である「天ぷら」をあえて省くことで、だしにかける情熱を最大限に表現した。
特製鰹粉と追い鰹節を組み合わせている、だしを極めるための構成は「うどん」と共通のステータスとなっているが、本商品の液体スープは「コク旨鰹だし」という名称で内容も違う。液体しょうゆ特有のフレッシュなキレは「うどん」よりも強く、さらに甘さの加減も絶妙で、飲み込んだあとに広がる余韻の長さが素晴らしい。
東西で仕様を細かく変えている通常品とは異なり、こちらは全国共通の味わいとなっている。しかし、各地の嗜好を考慮した上で、全国的に広く支持されるであろう“絶妙なライン”をしっかりと突いていると感じた。だし本来の深みを最大限に堪能できる今回の企画、どちらも一度は体験しておくべき価値がある。
各商品の詳しいレビューは筆者のYouTubeチャンネル「カップ麺研究家 taka :a」参照
※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。






















