【女流雀士NEXTヒロインインタビュー】
先日行われたMリーグ2026―27シーズン・ドラフト会議では、グラビアアイドルで女優の佐野ひなこがセガサミーフェニックスから指名を受けて話題になったが、芸能活動も行うプロ雀士の中で、近い将来Mリーグ入りもささやかれるほどの実力を持つ女性雀士はまだまだいる。そこで当インタビュー連載では、北海道出身のタレント・モデルで、Mリーグリポーターとしても活躍している木下遥(日本プロ麻雀連盟)を直撃。麻雀に対する熱き思いに迫る。
麻雀と出会ったのは大学1年の夏。「男女混合バスケサークルのマネジャーをやっていたんですが、先輩たちは練習が終わると夜10時にまた集合して朝まで麻雀をやっていたんです。一体どんなゲームなんだろうと興味が湧いて見学に行ったら、ルールも何も知らないのに卓に座らせてくれて、教えてもらいながらやってみたら倍満をアガれたんです。もう衝撃的な面白さで、これは一生できる!という直感がありました。以降、1年生の夏休み頃から卒業するまでほぼ毎日、麻雀を一生懸命やる大学生、いや麻雀しかやらない大学生でした」
かくして対局映像もよく見るようになった。
「初めて見た対局映像はMONDO TVのユーチューブでした。私はテンポの速い人が好きなんですけど、何この人、速っ!と目に留まった人が佐々木寿人さんでした。しかも4フーロして裸単騎の牌の上に、ツモってきた牌を乗せていたんです。その映像があまりにもインパクトがあったんで、ひと目でファンになりました」と、MリーグKONAMI麻雀格闘倶楽部のエース・佐々木寿人(日本プロ麻雀連盟)の麻雀に魅了された。
もともとはアナウンサー志望だった。「地元北海道でアナウンサーになりたかったのでテレビ局を何社も受けたんですが不採用でした。一般企業からは内定をもらったんですけど、しゃべるお仕事を諦められなくて、4年生の夏休みに今の事務所に『私を使ってください』と面接を受けに行きました。そうしたら今はテレビ番組のお仕事に空きがないので、内定をいただいているなら就職して、それでもしゃべるお仕事がしたいと思ったらおいでと言ってくれて、いったん気持ちの整理ができたんです」
半年ほどたった頃、なんとその事務所から札幌のテレビ局のお天気キャスターオーディションを受けてみませんか?と連絡が来た。
「受けたいですって即答してオーディションに行ったら受かったので、すぐ母に電話したんですけど内定もらっているでしょと反対され、言い合いというか、ほとんどケンカでしたね。でも最終的には父が楽しそうだからいいじゃないかって背中を押してくれてお天気キャスターになりました」
社会人になってからも“麻雀熱”は冷めなかった。
「学生時代からMリーグもよく見ていたんです。麻雀観戦で初めて泣いたのは、TEAM RAIDEN/雷電の黒沢咲さんが逆転トップを決めた試合でした。麻雀で泣くことってあるんだなと実感し、あの舞台で麻雀を打つ自分の姿を想像したら、なんかワクワクしてきちゃって、プロになってMリーグで活躍できるような選手になりたいと思ったんです」
2022年、お天気キャスター卒業後、すぐに日本プロ麻雀連盟のプロテストを受験し合格した。
「麻雀プロになりたいって言ったら、母からは普通に働いてほしいと言われたんですが、父は認めてくれて、今では家族みんなで私の対局が放送される時はめっちゃ応援してくれています。プロ入り当初はサクサク勝ってタイトル取りまくるぞみたいに根拠のない自信に満ちあふれていたんですけど、いざプロになってみると、そんな簡単じゃないと気がつきました」
23年、プロ入り2年目で出場した新鋭女流プロによるオープン大会「シンデレラファイトシーズン2」は大きな転機となった。
「決勝に進出できたので、ようやく一つタイトルを取れるかもしれないと思ったんですが、準優勝で終わり、自分の雀力の足りなさを痛感しました。敗戦後、対局のたびに毎回飛行機で札幌と東京を往復していた時間も麻雀を打つ時間に充てられたら強くなれるんじゃないかと思い始めたんです。ちょうどそんな時、ユーチューブで著名人の名言集動画を見ていたらサッカー選手の本田圭佑さんが『成長するには環境を変えろ』と語っていて、これは私のことだなってビビッときて、2か月後には北海道から上京しました」
プロ入り以降、月に200半荘は打ち込んできた木下は、東京に拠点を移してから各タイトル戦や勉強会にも積極的に参加。すぐさま頭角を現し、25年には「麻雀最強戦2025 女流下克上決戦」の出場選手に選ばれた。決勝には進出できなかったが、情報番組で応援隊長を務めていた北海道コンサドーレ札幌とデザインコラボした赤黒カラーが鮮やかなドレス姿で、視聴者を魅了した。 ※後編に続く
☆きのした・はるか 1997年3月17日、北海道生まれ。O型。弘前大学時代に「ミス弘前大学2015」グランプリ、「第32回弘前城ミス桜コンテスト」ミス桜に選出。卒業後、札幌のモデル事務所に所属し、北海道の情報番組や北海道コンサドーレ札幌公式ユーチューブチャンネル等に出演。22年、日本プロ麻雀連盟のプロテストに合格。勝負メシはお米。好きな役は七対子。好きな牌は赤5萬。ユーチューブチャンネル「木下遥のはるかっか王国」。FRIDAYデジタル写真集「木下遥 ルピナスの誘惑vol.1~3」絶賛発売中。














