顔の中で、俗にエラと呼ばれているところが腮骨(しこつ)。昔の日本人は欧米人に比べて横顔の奥行きがなく、エラも貧弱だったが、最近は体格、人相もかなり変わってきて、外国人並みに、しっかりと腮骨の張っている人が多くなった。

 ここは顔の中では、心の奥に秘める闘志や欲望を見るところとされる。

 ほどほどの発達で肉づきのよいエラの人は、一度手がけたことは辛抱強くやり遂げ、どんな困難があっても克服する闘志の強さがある。スポーツ選手のような、努力と粘りが必要な職業には大切なこと。王貞治さんのエラの張った輪郭を思い浮かべるとよくわかるだろう。

 男性の場合、女性のあごのように、耳にかけてほっそりしているタイプの人は、何か障害に遭うとすぐに投げ出してしまう。また、隠し事をしても、「何か知っているはずだ」と、ちょっと脅されると、すぐにしゃべってしまうだろう。あまり欲も強くないので、大きな仕事で成功率は高いとはいえない。

 その反対に、マムシのようにエラが張りすぎていると、自分本位で強情な面が激しく出る。エラは別名を「害骨」といわれる。まさにその通りで、自分の利害となると、親でも目上でも相手かまわず叩きのめすだろう。

 エラが張ってあごが細くとがっていると、自分の欲ばかりが先行して、人と協力する仕事には向かない。

 また別の見方だが、「腮骨張るは飲食多し」とされ、がっちりしたエラの人は健啖家が多いようだ