世の中は酒飲みの方が多い。これまではそう信じて疑わなかった。しかし、それはまったく真逆だということが取材を通してわかった。データでは酒を積極的に飲む人2000万人に対し、飲まない人(飲めるけど飲まない+飲めない)は約5000万人、また家飲み+外飲みが月1回未満の人が約2000万人と、飲まない人のほうがマジョリティという結果が示された(出典‥スマドリ株式会社)。だがこれからは飲酒も多様性の時代。飲まない人も一緒に楽しめることが求められる世の中になっていくだろう。

 そんな時代を先取りするように彗星のごとく誕生したのが、クラフトノンアルコール日本酒『一灯 BEYOND GINJYO』(税込3780円)だ。プロデュースしたのは、発酵食系のサプリなどを多数手がけるルナレインボーCEOの赤瀬弘憲氏。発端はコロナ禍、日本酒の生産量が減るのを目の当たりにしたのと、世界的に減酒傾向にあることを肌で感じ、「日本の文化である日本酒を守りたい」と思ったからだ。

『一灯』の注目すべきポイントは、福岡の老舗酒蔵・翁酒造が、一般的な日本酒とほぼ同じ製法で醸していること。大吟醸クラスに磨き上げた福岡産の山田錦を用い、出品酒に良く使われる圧を一切かけない“しずく搾り”という手法で搾っている。アルコールが持つ旨味や香りを表現するため、通常の3倍近く濃くもろみを仕込む「濃縮吟醸仕込み」で濃厚で華やかな香りを実現。さらにそこに生姜エキスや日本酒から抽出された香り成分などを加え、味に爽快感とキレをプラス。誰に飲ませても「これって、ホントにアルコール入ってないの?」と聞かれる味に仕上がった。

 世間からの期待度も高く、クラウドファンディングは開始初日で目標額の200%超え! 一般発売は4月上旬予定のため、まだ試飲していないが今から楽しみで仕方がない。

 このところ国も含め、世間はやや酒飲みに厳しいけれど、そのおかげで本格醸造したノンアルコール日本酒が飲めるのは嬉しい限り。「明日は出張でちょっと早いけど、刺身で日本酒が飲みたい」なんて時に一役かってくれそうだ。