【カップめん評論家taka :a激推し!トレンド最前線】大人気ブロガーがカップめんの〝推せる新作〟を徹底解説する好評企画。読んだらすぐにお店へ買いに走りたくなる、今回もそんな5品を厳選してお届けします‼

サンポー食品の真骨頂とも言える凄まじいライブ感

【マローオイル系の重厚感と芳ばしさ】サンポー食品「石田一龍監修 濃厚豚骨ラーメン」(271円+税)
 

1月19日(月)発売
1月19日(月)発売

 北九州ラーメン王座選手権で前代未聞の殿堂入りを果たした名店「石田一龍」。その監修作がついに、期間限定ではなく「定番」として全国へ放たれた。最大の見どころは、他社の追従を許さない本格的な香り。ぽってりとクリーミーなコクから入り、骨の旨みをギュッと濃縮させたような深みが広がった後、ふわっと骨髄を思わせる部分が顔を出し、余韻には骨の甘さが残る―。

 

他社の追随を許さない香り
他社の追随を許さない香り

 そんな粉末スープが織りなす濃厚な世界観もさることながら、豚の骨髄を思わせるマローオイル(豚の骨髄から抽出した食用油脂)系の重厚感と芳ばしさには目を見張るものがあり、これぞサンポー食品の真骨頂ともいえる凄まじいライブ感を実現。昨年・一昨年と続いたノンフライめんから一転、これぞインスタントらしいラード香るフライ麺へと回帰しているけれど、これを退化と笑うなかれ。スープの本格さを損なうどころか揚げ油に由来するラードの風味が芳ばしさをブーストし、食べ終わった後の残り香さえも愛おしく感じるほど。令和の世にサンポー食品と石田一龍が突きつける「原点にして頂点」の解答を、ぜひその舌で確かめていただきたい。

 【東洋水産が隠し持っていた最終兵器】セブン―イレブン「マルちゃん 田中商店 辛オニ濃厚豚骨」(248円+税)

 

1月20日(火)発売
1月20日(火)発売

 東京の名店「博多長浜らーめん 田中商店」の魅力を再現すべく、これまでに幾度となくコラボを重ねている東洋水産。近年はセブン-イレブンの留型を定期的に展開しており、新鮮味は薄れてしまったかもしれない。しかし、今年の「辛オニ」はマンネリという言葉を粉砕する正当な進化を遂げた。なかでも東洋水産が隠し持っていた最終兵器、特許製法(特許第7080653)の極細フライめん。往年の極細めんブランド「ハリガネ」を過去の遺物に変えかねない、その細さとは裏腹な芯の残し方、そして小気味好い歯切れの両立たるや。肝心のスープにも手を抜いた形跡は見当たらず、クリーミーで成熟した豚骨感や骨っぽい余韻も健在。そのミルキーなコクと調和する強めの辛さ、そして満足度を飛躍的に高める大量の挽肉など、従来品のステータスを全く損なっていない。
 
 

マンネリを打ち破る進化
マンネリを打ち破る進化

 極め付きに、現在の相場を一笑に付す圧倒的な安さ。このご時世にこのクオリティをこの価格で打ち出してくる、セブン-イレブンと東洋水産の底力には、ある種の戦慄を覚えざるを得ない。

 【もつに全てをかけた蟻月監修の一杯】セブン-イレブン「サッポロ一番 博多もつ鍋 蟻月監修 博多もつ鍋風ラーメン」(298円+税)

 

1月20日(火)発売
1月20日(火)発売

 セブン-イレブン限定「博多もつ鍋 蟻月」監修のカップラーメンに、ファン待望の“事件”が起きた。昨年まで「鶏だんご」に甘んじていた姿勢から一変、ついに往年の姿である「国産豚もつ具材」を返り咲かせたのだ。縦型ビッグで税込321円、正直これは手を伸ばしづらい価格設定といわざるを得ない。しかし、一口啜ればその価値を認めざるを得ないのも事実だろう。他の具材では決して楽しむことはできない味付豚腸ならではの弾力に、噛むほどにあふれる独特のクセ。この“禁断のステータス”を奪還するために、一体どれほどの調整を繰り返したのか。その背景を想像するだけで、作り手の執念に背筋が伸びる。

 

ニンニクのパンチが効いた白みそスープ
ニンニクのパンチが効いた白みそスープ

 ニンニクのパンチを効かせた白みそスープとフライめんの品質を維持しつつ、値上げという代償を払ってでも「もつ」に全てを賭け、ついに“真の姿”を取り戻した「蟻月」監修の一杯。試さない手はない。

 【明太子の存在は意外にガチ】エースコック「スーパーカップ1.5倍 紅のTHE濃厚 明太クリーム味ラーメン」(256円+税)

 

1月19日(月)発売
1月19日(月)発売

 なぜ新年を外した1月下旬に「紅白」なのか。発売のタイミングからして謎に包まれているが、紅を担当する明太子の存在感は意外にも“ガチ”だった。めんはスパゲッティの茹で時間を誤ったかのような質感だが、これがパスタライクなスープと出会うことで、奇妙な説得力を生み出している。粉末スープが放つ魚肉練り製品的な香りに一瞬たじろいだのも束の間、別添の「ふりかけ」で世界は一変。明太子感フルスロットルのピリ辛テイストが、とろみの強いスープに乗って最後まで舌を離さない。

 

明太子感フルスロットル
明太子感フルスロットル

 具材のキャベツとタマゴがなぜ選ばれたのか‥‥そのセンスは最後まで理解し難かったが、大盛りの相場を下回る価格を思うと妥当な落とし所。エースコックらしい、強引な力技が光るランディングだ。
 
 【パスタの領域が未知の体験】エースコック「スーパーカップ1.5倍 白のTHE濃厚 カルボナーラ味ラーメン」(256円+税)


 

1月19日(月)発売
1月19日(月)発売

 対する「白」のカルボナーラ。めんのベクトルは中華めんだが、食べ進めるうちにプリッとした質感が際立ち、後半から“パスタの領域”に持ち込んでくる時間差の妙。これはありそうでなかった未知の体験だ。スープの味わいは市販のソースを彷彿とさせつつ、エッジの効いた塩味とニンニクのパンチが「ラーメン」であることを強引に決定づける。さらに黒胡椒の洗練されたアクセントがブーストをかけ、最後まで濃厚なテイストと“ラーメンなのにパスタっぽいギャップ”には中毒性が垣間見えた。

 

ラーメンなのにパスタっぽいギャップ
ラーメンなのにパスタっぽいギャップ

 正直、これほどパスタに寄せるなら、同社の「モッチッチ」を巻き込んでもよかったはず。そのカードを切らなかったのは大人の事情か、それとも回収すべき伏線なのか―。そんな勘ぐりすら楽しませてくれる、いかにも「スーパーカップ」らしい挑発的な一杯だった。

 各商品の詳しいレビューはブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」参照。

 ※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。 スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。