ある朝、アマゾンから覚えのない荷物が届く。こわごわ開けてみると、魚市場のおじさま方が履いているような長靴が入っているではないか。「やだ、新手の送りつけ詐欺かしら?」と購入履歴を見てみると、間違いなく私が買っている。しかも夜中に。スマホで購入日のスケジュールをチェックしてハッとした。この日は支払いしたのを失念するくらい泥酔して帰宅。おそらく酔った勢いでポチッたのだろう。実は酔うと、こんなことが多発しているのだ。

 しかし、泥酔して散財するのは私だけではない。メルマガサービスを行うアメリカのハッスルの調査によると、ほろ酔い気分から泥酔状態でネットショッピングをする人の市場は450億ドルにも上るというではないか。そして、飲酒時に最も多く購入されるアイテムは、衣類と靴。長靴を買う人がどれだけいるかわからないが、やはり靴は外せないようだ。また、金曜日の夜は何故か下着が売れ、月曜日の同時間と比較すると50%増しなのだとか。そう言えば、私の友人もどっちが後ろか前か悩むような紐系の下着を酔った勢いで購入し、「下着故に返品できなくて困る」と苦笑いしていたっけ。

 このようにいつもは買わないような下着や、高級品などを酔って買ってしまうのは、脳の前頭前野がアルコールによって麻痺してしまうから。普段、私たちは前頭前野によって理性が保たれている。しかし、前頭前野はアルコールに弱いため、海馬や小脳を差し置いて、一番に酔っぱらってしまうのだ。欲望の塊と化した脳は、欲することを次々と行っていく。その1つが買い物というワケ。

 やはり飲み過ぎはカラダにも、そして時には財布にもよろしくないようだ。…と書きつつ、昨日は覚えのない大量の韓国コスメが我が家に届いた。多分、ブラックフライデーのあおりを受け、慌てて買ったと推測。オカメインコのほっぺを彷彿とさせる派手なチーク、いったいどう使えばいいのか、今も途方に暮れている。

 ※参考サイト=「FASHIONSNAP」