「まずはビール」

 私たち昭和世代にとって、酒席での1杯目と言ったらビールが主だった。だが、どうやら最近の若者は違うらしい。推しがいる美容院の若手に聞くと、「ジンっすね」と言うではないか。えええー、ジン? ハイボールならまだわかるけど、ジンってどうよ。ジンって、カクテルベースとかロックで飲むもんじゃないの? どうやらその考えは完全に古いようで、今、若者たちはジンのソーダ割を好んで飲むらしい。試しに飲んでみると、クセがなく、揚げ物や焼き鳥といった居酒屋メニューに良く合う。香りもまた柑橘系で心地いい。かなり気に入っちゃったかも。

 実はここ数年、日本酒や本格焼酎の蔵でもジンを造るところが増えている。ジンは貯蔵に何年もかかるウイスキーと違って造りやすいことに加え、地元のフルーツやスパイスなどを加え、ローカル色を出しやすいのが参入しやすい理由だ。いずこもジンの売れ行きは好調で、中でも油長酒造(奈良)の『橘花 KIKKA GIN』は発売とほぼ同時に完売になったものもある。実際、蔵に行って味見をさせていただいたが、主原料として入れているいちごの香りに夢心地になった。43度とアルコール度数が高いので、買うのを躊躇したが、食中酒としてソーダ割にすれば良かったと、今さらながら後悔している。

 ちなみにジンは蒸留酒なので、プリン体も糖質もゼロ。ダイエット中の人には嬉しい。赤ワインなどと比べてコンジナー(不純物)の含有量が少ないため、悪酔い、二日酔いになりにくいというのも高得点。とは言え、アルコール度数は高いので、それを加味しながらソーダ比率多めで飲むようにしたい。

 既にソーダで割った缶タイプのジンもコンビニに多く並んでおり、市場でジンがアツイことを実感。よし、次回の飲み会からはちょっと若ぶって、1杯目はジンのソーダ割にしてやろうではないか。同世代の友人らも後に続くはずだ。