東京の三多摩地区は、東京の区部と島などを除いた市町村を指し、武蔵野の自然が色濃く残っている地域です。
都心に近い三鷹市から国立市あたりまでは、東京人という自覚がありますが、それより西側の八王子市や青梅市あたりになると、東京人というよりも、むしろ八王子市民とか青梅市民といったように別の郷土意識が強くなってきます。
現在は東京のベッドタウン化が進んで、千葉県と同様の大規模な地域開発が進んでいます。ただし、千葉県が幕張のようなハイテク企業を集める新都市に生まれ変わろうとしているのに対して、三多摩地区は学園を中心とした都市に変化したといえるでしょう。都心の一等地にあった大学の多くが、この地域に広大な敷地を求めて引っ越してきたのです。また、豊かな自然と利便性を求めて、子育て世代に人気の土地です。
三多摩地区の東京人は、穏やかで素直な性格の人が多いといわれます。他の東京人と違って、根性や頑張り、粘り強さがあります。
こうした特色に忍耐強さを加えると、なんとなく東北人の気質に近いものを感じますが、それのないところが東京人ということなのでしょう。性格はカラッとしています。
性格的に純朴さを残しているので、友人として付き合うには非常に信頼が置けるのですが、都心へ遊びに出てキャッチセールスなどに引っかかり被害者になるのは三多摩地区の東京人が多いといわれています。
同じ東京人という意識があり、警戒心が低いからかもしれません。
◆平川陽一 早稲田大学卒。主に歴史ミステリーの分野で活躍。著書に「世界遺産・封印されたミステリー」「戦争で読む日本の歴史地図」「日本列島 名城の謎」などがある。












