大人気ブロガーが次々と発売される新作カップめんを徹底解説する好評企画。次から次へと登場する新商品にとまどっているアナタも、これを読めば大丈夫です!

【魚粉のパンチが強烈】日清食品「日清の汁なしどん兵衛 だしソース焼うどん」(248円+税)

 今年で発売50周年を迎えた「どん兵衛」と「日清焼そばU.F.O.」が驚きの共演を果たした。パッケージからして「U.F.O.」が「どん兵衛」を突き破る衝撃的なデザインだが、中身も負けていない。

たっぷりのキャベツ
たっぷりのキャベツ

 5年前にも似た試みはあったが、今回は「だし3:ソース7」という明確な黄金比を打ち出している。実際に口へ運ぶと、あの濃厚なソースのインパクトを追いかけるように、魚粉のパンチも強烈に主張する。その相性は意外なほど違和感がなく、進撃されたことで生まれた新しい旨みに驚かされるはずだ。

 通常の「きつねうどん」と比較して、めんは少し薄めでソフトな質感。このペラもち食感が濃いめの味付けを絶妙に受け止め、たっぷりのキャベツで飽きることもない。めんの量は控えめだが、さくっと軽率に完食できるところはメリットにもなり得るだろう。

【具材が少ないのが…】日清食品「日清焼そばU.F.O. だしソースきつね焼そば」(248円+税)

「だしソース焼うどん」とは対極的に「だし7:ソース3」のバランスで進撃された本品は、先ほどの焼うどんと明らかにアプローチが異なる。初手で飛び込んでくるのは、あの“ぶっ濃い濃厚ソース”をいとも簡単に押さえ込む、だしの強烈な存在感だ。

めんは少しやわらかめ?
めんは少しやわらかめ?

 これほどまでにソースのインパクトが消されるのかと、驚きと同時に不安も感じたが、後味は「U.F.O.」が完全に支配し、魚介の余韻は残らない。めんは通常の「U.F.O.」よりも少し柔らかめに感じるものの、ファンの期待を裏切らない仕上がりといえる。

 ただし、見過ごせない欠点もある。あからさまに具材が少なく、定番のキャベツすら省かれ、申し訳程度の刻み揚げが入っているだけなのだ。もしも迷っているのであれば、個人的に“U.F.O.に侵食されたどん兵衛”をオススメしたい。

【驚くべき具材の充実ぶり】ファミリーマート「背脂ニンニク醤油ラーメン」(239円+税)

 ファミリーマートのプライベートブランド・ファミマルから登場した本商品は、いい意味で予想を裏切ってくれる一杯だった。縦型カップでこの価格帯という条件から、てっきり油揚げめんだと思い込んでいたが、ふたを開けてビックリ。むっちりと高密度なノンフライめんが鎮座していたのだ。

 製造を担当したのは日清食品。スープは同社が得意とする、いわゆる二郎インスパイア系のフレーバーだったので、正直なところ新鮮味はない。ただ、強烈なニンニクのパンチは特筆すべきレベルにあり、別添の「特製アブラ豚ニンニク風味オイル」を加えることで、豚の香りとコクが深まる設計から、けっして安っぽい味ではない。

値段以上の満足感
値段以上の満足感

 また、驚くべきは具材の充実ぶり。キャベツやチャーシューチップがたっぷりと入っており、背脂加工品の存在感も相俟って、あきらかに値段以上の満足感が得られる。パッケージでは“スープを味わう”と訴求されているが、個人的に最も衝撃を受けたのは、この価格で本格的なノンフライめんをぶち込んできた企業努力である。

【噛むほどに独特の甘み】東洋水産「赤いきつね焼うどん」(236円+税)

 1975年の誕生以来、東洋水産を支え続けている金字塔「赤いきつね」が湯切りタイプの焼うどんとして登場した。実はこの一杯、ルーツを遡ると10年前の2016年に発売された『ドラゴンボール超』とのタイアップ商品に行き着く。

 当初は「昔ながらのソース焼そば」との融合をコンセプトに企画されたが、その後はマルちゃんのオリジナル商品として独立。定期的に発売される人気作となった。先に紹介した日清の「だしソース焼うどん」のような変化球ではなく、こちらは“あの味わい”を実直に汁なしアレンジしているため、実に安心して食べられる。

たっぷりの刻み揚げ
たっぷりの刻み揚げ

 噛むほどに独特の甘みが広がるフライうどんに、おなじみのつゆを彷彿とさせる濃いめのソースと、たっぷりの刻み揚げ。派手な仕掛けこそないけれど、長年のファンの期待を裏切らない安定の仕上がりだ。

【隠し味に“ツナと生姜の風味”】東洋水産「沖縄風ちゃんぷるー焼そば」(236円+税)

 そんな「赤いきつね」と同時に現れたのは、即席カップめん業界でも珍しい変わり種だ。同社は過去にも「ちゃんぷるー」をイメージした商品を展開しており、今作もそのこだわりは健在である。

1分で戻る細めん
1分で戻る細めん

 注目すべきは、もはや伝統芸ともいえる1分で戻る細めんだ。同社が打ち立てた塩焼そばの金字塔「俺の塩」の流れを汲んだコシのある細めんに、丁寧な豚だしとカツオの旨みが絡み合う。一見すると「俺の塩」の派生品のようにも感じるが、実は隠し味に“ツナと生姜の風味”を仕込んでいるところも見どころの一つ。

 体感的には意識しないと目立たない、なんとも繊細な効かせ方ではあるけれど、その「ちゃんぷるー」らしさを探しながら食べてみることをオススメする。単なるカップ焼そばの枠に収まらない、この業界が得意とするレンジの広さが体感できるはずだ。

各商品の詳しいレビューはブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」参照。

 ※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。