【カップめん評論家taka :a激推し!トレンド最前線】大人気ブロガーがカップめんの〝推せる新作〟を徹底解説する好評企画。コンビニやスーパーのカップめんコーナーでどれを買おうか迷ったときには、ぜひ参考にしてください!
年越しにオススメ「富士そば」も登場!
【上品な印象を受けるほどに研ぎ澄まされた一杯】ヤマダイ「黒潮拉麺監修 ばかほど背脂黒醤油ラーメン」(328円+税)
黒潮拉麺(くろしおらーめん)とは、都内で絶大な人気を誇った“ヌースタ”こと「Noodle Stand Tokyo(ヌードルスタンドトーキョー)」の2号店としてオープンし、現在は千葉県館山市・那古船形で営業しているラーメン店で、登録者数407万人以上を有するYouTubeチャンネル『水溜りボンド』のトミー氏が働いていたことでも知られる店舗。
その縁で開発に繋がった本商品は、ウエルシアグループの留型で、製造者はニュータッチのヤマダイ。タレに再仕込み醤油と超特選濃口醤油を使用しているため、それなりの厚みが舌に乗ってくるものの、たっぷりの背脂と糖類の甘さが適度にカドを包んでくれるまろやかな濃さ。めんは安心と信頼の「凄麺ノンフライ製法」で、うまみの骨格は太いのに、まったくオラついた様子はなく、むしろ上品な印象を受けるほどに研ぎ澄まされた一杯。かやくの背脂加工品はもちろん、もやしのシャキシャキとしたアクセントのバイプレイヤーで、だいぶ勢いのあるタイトルに反し、多くの層が楽しめる配慮に満ちた設計でした。トミーさんや黒潮拉麺のことを知らない方も、迷っているなら試す価値ありです。
【うまみが洪水の如く押し寄せてくる】東洋水産「推しの一杯 NAKAMURA かけそば塩」(278円+税)
ラーメンに通じている方であれば、雑誌やテレビなどのメディアにて、腕を高く引き上げて振り下ろす“天空落とし”を一度は目にしたことがあるでしょう。その特異な湯切りスタイルで一世を風靡した「中村屋」の創業者・中村栄利(Shigetoshi “Jack” Nakamura)氏が監修した本商品は、ニューヨークで人気を博しているラーメンダイニング「NAKAMURA」を商品名に掲げているけれど、味のモデルは無期限休止の「麺処 中村屋」で、即席カップめん業界のトレンドになりつつある“かけ系”の一杯。
そのため具材ははいっていませんが、別添の小袋は粉末スープ・液体スープ・特製油の三本立て。たっぷりの特製油に含まれる鶏脂のインパクトもさることながら、土台の鶏と魚介も力強く、食べ始めは完全に鶏がイニシアチブを握っているけれど、鶏脂が薄れてくる折り返し地点から魚介の存在が目立ち始め、そこにガーリックチップや生姜のアクセントが影響してくる実に複雑な設計。そして、なによりも驚いたのは“うまみが洪水の如く押し寄せてくる”怒濤の余韻。うまみ成分の量は一般的な商品と比較して体感1.3倍くらいでしょうか‥‥すごいですよw ただし、ひとつ注意点。この商品を調理する際は、仕上げの「特製油」を入れてから“まぜない”こと。これは絶対に意識してください。
【天ぷらのコクと紅生姜の酸味が本格的で鬼うまい】ヤマダイ「ニュータッチ 名代富士そば紅生姜天そば」(298円+税)
首都圏の駅前や繁華街を中心に、ダイタングループが展開している「名代 富士そば」の店舗は首都圏に集中しているため、それ以外での知名度は低い地域密着型のローカルそばチェーン‥‥だったのですが、その存在を全国に知らしめたのがニュータッチのヤマダイ。これまでに何度も販売されているため、ご存じの方も多いかと思いますが、あらためて紹介させてください。
めんはヤマダイの独自製法で仕上げたノンフライそばで、油揚げめんのソレとは異なる上質な質感。それに合わせるカツオと醤油を強めに効かせた関東風の液体スープ(そばつゆ)もさることながら、ノンフライそばに匹敵する‥‥いや、それ以上の見どころといっても過言ではないアイテムが特大サイズの紅生姜かき揚げ天ぷら。あと入れならではのサクサクとした食感はもちろん、つゆに浸すことで天ぷらのコクと紅生姜の酸味が全体に滲み出て、その変化が滋味深いのなんの。本格的で、鬼うまい。早くも年の瀬間近、年越しそばにもオススメの一杯です。
【〝ごま油風味が目立つ仕様】セブンプレミアム「横浜ラーメン六角家 濃厚家系豚骨醤油ラーメン」(248円+税)
1988年(昭和63年)に六角橋商店街付近で開業し、かつては「吉村家」「本牧家」と並ぶ“家系御三家”に数えられ、家系ラーメンを広く認知させた名門中の名門「六角家」監修による本商品。
2000年(平成12年)12月25日に発売された大判どんぶり型のカップラーメンから続いているコラボ商品(セブン&アイ×明星食品×六角家)なので、なんと四半世紀にわたる実績を積み重ねているのですが、結論からいうと残念でなりません。というのも「六角家」監修のカップラーメンといえば、縦型ビッグのブランド「銘店紀行」に移籍してからも“まったり豚骨+強烈な鶏油の風味”を特徴としていたのに、最新作の仕上がりは鶏油よりも“ごま油”の風味が目立つ仕様。めんは悪くない、スープの豚骨感も高密度。さらに具材も充実の内容ではあるものの、なぜ鶏油よりも“ごま油”を強く主張させたのか――。
【家系が食べたいならオススメ】ファミマル「横浜家系 豚骨醤油ラーメン」(198円+税)
ええ、この流れで紹介したいのが「ファミリーマート」オリジナルの家系ラーメン。こちらは以前の「銘店紀行 横浜ラーメン六角家」に酷似した内容で、発売日こそ2年以上前ですが、通年販売の定番商品。
なおかつ原材料名の並びや栄養成分表示の値、JANコードなども2年前と完全に一致するためテコ入れの形跡なし。セブンプレミアムの本家監修商品よりも具材の量は少なめですが、めんのコシと耐久性はファミマルに軍配。肝心のスープも“まったり豚骨+濃いめの醤油+強烈な鶏油の風味”健在かつ販売価格も圧倒的に低いので、家系が食いてぇなら断然こちらです。――などと「六角家」を踏み台にするような流れになっていますが、ファミマルの家系が生まれたのは「六角家」コラボのノウハウあってこそ。関係者各位ご覧になられていましたら、ぜひとも次の開発に繋げていただきたく存じます。
各商品の詳しいレビューはブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」参照。
※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。






















