【カップめん評論家taka :a激推し!トレンド最前線】大人気ブロガーがカップめんの〝推せる新作〟を徹底解説する好評企画。今回は話題の「魔改造カップヌードル」全4アイテムをレビューします!

【完璧なテイストを公式自ら】1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、日本の即席カップめん市場において圧倒的な占有率を誇っている日清食品のカップヌードル。

 誕生50年目に世界累計販売500億食を突破し、現在は世界100ヶ国以上で販売されている“真のグローバルブランド”として最前線に立ち続け、もはや手直しの必要が見当たらない完成度の高さと不動の味わいで確固たる市民権を獲得していますが、その完璧なテイストを公式自ら「魔改造」しちゃったのが本企画。

【もつ鍋なのにホルモンの存在が…】日清食品「魔改造カップヌードル」(236円+税)

 絶対的エースの「カップヌードル」は、いつもの“洋風しょうゆ味”から一変「もつ鍋しょうゆ味」などと、驚きのトランスフォームを見せてくれるのかと思いきや、結論からいうとトップバッターは期待外れの不発。スープの味わいを端的に表現するなら“コショーを強めに効かせた甘辛しょうゆ味”で、肝心のモツ(ホルモン)を彷彿とさせる要素は皆無に等しく、日清食品はニュースリリースで肉の旨みを訴求していたものの、それが特筆して目立っているわけでもない。

メンマパウダーの隠し味は健在
メンマパウダーの隠し味は健在

 ニンニクとニラの風味だったり、野菜の甘みだったり、かやくの白ごまだったり、もつ鍋のお膳立ては揃っていたのにモツの要素が弱すぎて、牛丼なのに牛肉が入っていなかったとか、親子丼なのにタマゴを使っていなかったとか、そのレベルの裏切りに遭った気分。カップヌードルに欠かせないメンマパウダーの隠し味は健在だったので、面影の残し方については絶妙に思えたけれど、もつ鍋なのにホルモンの存在が微塵も見当たらないとはコレいかに――。カプヌの「魔改造」って…この程度?

【まさかの“こってりガリマヨカレー”】日清食品「魔改造カップヌードル カレー」(236円+税)

 そんな印象を初っ端に受けたので、2番手の「魔改造カレー」には正直そこまで期待を寄せていなかったのですが、なんのなんの。まろやかで濃厚な味わいを特徴とする「カレー」のスープをベースに、まさかの“こってりガリマヨカレー”に魔改造された本商品は、想像していた以上にマヨネーズ風味(香料)の効果が大きく、こってり感をジャンクにブースト。

なんとも緻密な配慮を感じる設計
なんとも緻密な配慮を感じる設計

 片やガーリックは常識的だったので、そこに強い期待を抱いていたら物足りなさを感じてしまう側面もありましたけど、マヨネーズ風味のポテトチップスとか、米菓とか、そっち系のお菓子が好きなら手応えあり。かやくの内容に新鮮味はなかったけれど、それが通常品との橋渡しになっている、なんとも緻密な配慮を感じる設計でした。粉末状のマヨネーズを組み込んだり、ガチのマヨネーズを別添したり、そういった案も開発段階で飛び交っていた可能性もありますが、あえて香料+乳等を主要原料とする食品の組み合わせを採用したのでしょう。とてもよかった。

【思っていた以上に“もんじゃ焼き”だった件】日清食品「魔改造カップヌードル シーフードヌードル」(236円+税)

 ――さて、問題はコイツ。あの「シーフードヌードル」を“明太チーズ海鮮もんじゃ”に魔改造ということで、今回の4品中もっとも注目していたフレーバーかつ同時に強い不安も抱いていたのですが、これがビックリ思っていた以上に“もんじゃ焼き”だった件。

紅生姜のアクセントも粉もん寄り
紅生姜のアクセントも粉もん寄り

 もちろん熱湯を注いで調理するカップラーメンなので、カップ焼そばの焼いてない問題よろしく焼きの要素はさておき状態ではあったものの、なによりソースの使い方が面白く、オリジナルの「シーフードヌードル」に欠かせない紅生姜のアクセントも粉もん寄りのアプローチ。明太子についても明確で、チーズの風味もクドさを覚えさせない絶妙なライン。例えるなら地域限定のベビースターラーメン(おやつカンパニー)にありそうな感じというか、ほんと思っていた以上に“もんじゃ焼き”っぽくて、それを違和感なく「シーフードヌードル」のフィールドに落とし込んでいる、その変貌ぶりも魔改造のコンセプトにピッタリな秀作でした。

【なるほど“生姜とニンニク香るエビチリトマト味”】日清食品「魔改造カップヌードル チリトマトヌードル」(236円+税)

 ラストは“生姜とニンニク香るエビチリトマト味”に魔改造された「チリトマトヌードル」ということで、スープにエビチリ風ソースの遺伝子を組み込み、なおかつ具材のエビと一緒に食べてもらうコンセプトでエビチリの世界観を構築。オリジナルのスープよりもトマトの酸味が明らかに弱く、逆に甘さは強かったことから全体的にスイートチリソースっぽい雰囲気を漂わせていたのですが、そこにチリトマトらしい香辛料のアクセントや豆板醤と味噌のコク、さらに生姜やニンニクの香味が重なって、なるほど“生姜とニンニク香るエビチリトマト味”とは言い得て妙な着地点。

お惣菜のエビチリを彷彿とさせる味わい
お惣菜のエビチリを彷彿とさせる味わい

 本格的な中華料理店の乾焼蝦仁(エビチリの元になった四川料理)とは違う、お惣菜のエビチリを彷彿とさせる味わいだったので、魔改造なのに親しみやすかったです。

【オススメはカレーとシーフード】それぞれ発売日は先月の上旬ですが、今でも取り扱っているコンビニは多いので、終売前にお試しください。

 個人的にオススメしたいのは「魔改造カレー」と「魔改造シーフードヌードル」です。

 ちなみにボタンを押したら容器が変形するとか、お湯を注いだらニトロ的な加速装置が起動するとか、いきなりジェット噴射かましてくるとか、無駄にレインボーに発色するとか、そういった機能は備わっていなかったです。

 各商品の詳しいレビューはブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」参照。

 ※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。