【カップめん評論家taka :a激推し!トレンド最前線】 大人気ブロガーがカップめんの〝推せる新作〟を徹底解説する好評企画。今回も、どれを買って食べようか迷っている人は必読です! 

 今回めっちゃ高いです、わかめ率

【たっぷりのスパイスが中毒性をブースト】セブン-イレブン「セブンプレミアム 超大盛 わかめラーメン しょうゆ味」(248円+税)

 2025年8月現在、即席カップめんの希望小売価格はレギュラーサイズだと236円+税、ビッグサイズだと271円+税が同業界における事実上の標準となっているのですが、突如としてセブン-イレブンに現れた「超大盛シリーズ」はレギュラーサイズ(めん60g)約2倍のボリュームかつ248円+税の販売価格を実現しちゃったヤバいヤツ。共同開発者はエースコックで、商品名が「わかめラーメン」となっているように、同社のロングセラーが土台になっていることは明白で、実際に安心と信頼のブレない味わい。

めんとスープの相性は申し分なし
めんとスープの相性は申し分なし

 超大盛なのに加水率が低く、歯切れの良さが際立った中細めんが伸びやすい…というのはサイズ特有のデメリットになるけれど、めんとスープの相性は申し分なく、わかめの量も大口径のカップに負けていません。ガーリックを利かせた――という標榜のわりに同氏の主張は常識的ではあるものの、たっぷりのスパイスが中毒性をブースト。やみつき感と食べ応えはもちろん、コストパフォーマンスについても高く評価できる一杯です。

【こちらには反発性の強い平打ちの角めんをチョイス】セブン-イレブン「セブンプレミアム 超大盛 辛タンメン」(248円+税)

 さらに「辛タンメン」もリリースされたので、共通の中細めんを使い回し、コストを浮かせている同時発売品あるあるパターンかと思いきや、こちらには反発性の強い平打ちの角めんをチョイス。パッケージには旨辛スープとありますが、ちょい強めの中辛~ふつうに辛口くらいの刺激を打ち出し、まったくアピールのないガーリックの主張は「わかめラーメン」の比じゃないレベルで強く、超大盛でも最後まで食べ飽きることはありません。

ちょい強めの中辛~ふつうに辛口くらいの刺激
ちょい強めの中辛~ふつうに辛口くらいの刺激

 サイズのわりにキャベツが少なかったり、スポンジ食感の粗悪な肉そぼろを使っていたり、具材まで手が回らなかった感は否めないけれど、コストパフォーマンスの高さは申し分ありません。コンビニ以外の販売店も視野に入れた場合、もちろん他にも選択肢はありますが、お値段以上の価値が見出せる商品です。

【発展途上的な玉子焼(明石焼)かな?】エースコック「大阪たこ焼き味 焼そば」(256円+税)

 たこ焼きがモチーフのカップめんといえば、日清食品の「たこ焼き味ヌードル」(トップバリュ)や「お椀で食べるご当地カップヌードル 関西土産たこ焼き味」ほか、最近だと明星食品の「築地銀だこ監修 たこ焼味焼そば」なんかもありましたけど、その牙城に切り込んできたのが大阪府吹田市のエースコック。
しかも新開発の“たこ焼き風具材入り”ということで、どんなもんかと期待しながら調理した結果…玉子焼(明石焼)かな?

ソースの隠し味に練り胡麻を使用!
ソースの隠し味に練り胡麻を使用!

 なんかこう、ふしゅっとした食感で、風味に関しても…みたいな。いかにもエースコックらしい発展途上的な状態でリリースしてきやがったので、改良の余地ありよりのありと評価せざるを得ないランディングではあるものの、たこ焼きを模した具材入りの即席カップめんは筆者が把握している限り、1985年(昭和60年)7月に発売された「日清のタコヤキラーメン」以来のこと。ちゃんと完成すれば革命です。ちなみにソースの隠し味に練り胡麻を使用していたんですけど、冷静に考えるとカオスですよね。

【これ、冷やしてみてください!作り方は簡単】エースコック「わかめラーメン 紀州南高梅香る塩」(236円+税)

 1983年(昭和58年)6月の発売以来、健康に配慮した戦略で独自のポジションを確立した「わかめラーメン」が送る“夏向けのフレーバー”として開発された本商品は、紀州南高梅フレークを使用した〈梅の香りや酸味をしっかりと感じられる一杯〉ということで、酸味が大好きな筆者けっこう期待していたんですけど、意外にも目立っていたのは砂糖の甘み。スープを口に運んだ時は、いわゆる梅茶漬けのようなテイストで、これはなかなかイケるぞと。しかし、めんを食べているときに浮かぶイメージは…梅味のガム?ちょっと困惑w

スープは梅茶漬けのようなテイスト
スープは梅茶漬けのようなテイスト

 結果的に梅の酸味が強すぎない、そこは幅広い顧客層を抱えているブランドだからこその配慮に思えたものの、もうすこし梅の酸味を尖らせてもよかったのでは――なんて。そんなことを考えながら完食したんですけど、これ冷やしてみてください。作り方は簡単、めんが浸かるギリギリの熱湯を注いで3分後、氷を入れて混ぜるだけ。梅の酸味はそのままに、人工的な甘さが弱くなるので、かなり夏っぽい一杯になりますよ。

【ゆず胡椒そんなに強く主張してこない――これが正解】エースコック「わかめラーメン 九州産ゆず胡椒香る豚骨」(236円+税)

 そんな「紀州南高梅香る塩」と同時にリリースされた「九州産ゆず胡椒香る豚骨」は、白湯(ぱいたん)系のポークエキスをベースに九州産ゆず胡椒のアクセントを効かせた新作で、ゆず胡椒が好きな筆者けっこう期待していたんですけど、そんなに強く主張してこない――。ただ、これが正解。

渾然一体の世界観を構築している一杯
渾然一体の世界観を構築している一杯

 まろやかな豚骨の旨みとエースコックらしいオニオンの甘さ、そこに溶け込む磯の風味とフライめんに由来する独特のコク、そして自己主張が激しすぎない九州産ゆず胡椒のバランスたるや。かやくの大豆そぼろは無用の長物に思えたものの、個性的な要素が互いを尊重し合い、渾然一体の世界観を構築している、いい意味で予想を裏切ってくれた一杯でした。それにしても今回めっちゃ高いですね、わかめ率。

 各商品の詳しいレビューはブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」参照。

 ※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。