【カップめん評論家taka :a激推し!トレンド最前線】

 大人気ブロガーがカップめんの〝推せる新作〟を徹底解説する好評企画。今回取り上げた5商品も、いずれ劣らぬ絶品揃いです!

“飲みすぎ注意?”の汁なし麺も!

【店舗では食べられない裏メニュー】セブン-イレブン「裏 飯田商店 エキゾチック担々麺」(248円+税)
 

 飯田商店とは…などという解説は不要なほど、全国的な知名度を誇る湯河原の銘店。コラボ商品も多岐にわたるため、ご存じの方は多いでしょう。そんな超有名店の“店舗では食べられない”カップめん限定の裏メニューとして開発された本商品は、ざっくり要約すると担々麺×トムヤムクンなんですけど、まずはレモングラスのアタックで鮮烈な印象を与えつつ、同時に届くは青唐辛子の爽やかな刺激で個性を表現。続けて畳み掛けるようにガラムマサラやセロリ、クミン、五香粉(ウーシャンフェン)など多種多様アクセントがやってきて、その土台を練り胡麻のコクが支えている、群雄割拠の即席カップめん業界でも他に類を見ない着地点。
 

要約すれば「担々麺✕トムヤムクン」
要約すれば「担々麺✕トムヤムクン」

 めんは揚げ油に由来するジャンクな風味を遠慮なく放ってきますが、それさえもポジティブに楽しめるスープの作り込みは見事というほかなく、大きめの挽肉とエビで具材にも手落ちがない、過去に出た変わり種の中でも一二を争う名作でした。しかもセブン-イレブンでの販売価格は248円(2025年8月現在、縦型ビッグの相場は271円)ということで、コストパフォーマンスについても高く評価できる一杯です。

【クソ暑い日にビールを飲みながら!】マルタイ「カップ・屋台焼ラーメン」(236円+税)
 

 1969年(昭和44年)に“マルタイ史上初の即席めん”として生まれ、現在も同社が販売を続けている即席とんこつスープのパイオニア「屋台ラーメンとんこつ味」をイメージした本商品は、植物油脂100%の揚げ油でフライされた細カタめんに、ポークエキスの主張が太めに伝わってくる粉末スープと「味ラー油」の別添を特徴とする新商品。袋めんからのデフォルメを感じる仕上がりですが、ひとつの汁なしカップめんとして違和感なく成立させるための前向きな変遷で、とんこつの個性と暑い季節に嬉しい塩味がダイレクトに味蕾を刺激してくるストロングな味わい。

塩味がダイレクトに味蕾を刺激してくる!
塩味がダイレクトに味蕾を刺激してくる!

 汁なしカップめんのディファクトスタンダード(めん90g)を下回るボリューム(めん65g)なので、これ単体だと物足りなさを覚えるかもしれません。しかし、おかげでクソ暑い日にビールを飲みながら食べたくなるような、そっち路線の需要にバシッとハマる一杯です。追伸…人のこと言えませんけど、飲み過ぎにはお気をつけください。

【いつもの焼豚ラーメン対比ねぎ8倍!】サンポー食品「焼豚ラーメン 豚骨ねぎ推し」(236円+税)
 

 九州では絶対的な占有率を誇り、現在は同エリアの豚骨味カップめん売上No.1の座を確固たるものにした「焼豚ラーメン」の新たな魅力や食べ方を発信する「推し」シリーズ最新作は“ねぎ推し”ということで、過去に2度リリースされた「祭盛(まつりもり)ねぎ博多豚骨ラーメン」や、さらに遡ると焼豚ラーメンの変わり種「ねぎとんこつ味(ねぎねぎねぎ)」ともコンセプトが重複している二番煎じが否めないフレーバーなんですけれども、直近の「祭盛」からの大きな変化は後入れかやくの内容をフリーズドライの青ねぎに振り切っていたこと。

ねぎ増加に合わせて配合された豚骨スープ!
ねぎ増加に合わせて配合された豚骨スープ!

 加えて先入れの粉末スープに仕込まれた青ねぎも含めると“いつもの焼豚ラーメン対比ねぎ約8倍”に相当するのですが、それ専用に配合された豚骨スープとの相性に文句の付け所は見当たらず、ラードの香りが特徴的なフライめんとの絡みもバッチリ。ひとつ前の記事でコストパフォーマンスに優れた「具ダク」シリーズを解説しましたが、総合力の高さと充足感は「豚骨ねぎ推し」に軍配なので、ねぎ&豚骨のタッグに目がない方は要チェックです。

【またやってるわーって思っていたら…】エースコック「こだわる大人の王様スープ 山椒香る塩そば 炙りうなぎだし仕立て」(271円+税)
 

「焼ふぐだしの淡麗塩そば」と「焼牡蠣だしの塩白湯麺」に続き、ちょっとした贅沢が手軽に味わえる「こだわる大人の王様スープ」第3弾として登場した本商品は、まさかの「炙りうなぎだし仕立て」などと。奇抜なコンセプトを具現化しては出オチでコケることも珍しくないエースコックなので、またなんかやってるわーくらいに思っていたのですが、なんのなんの。集中して探すと確かに伝わってくる、うなぎを直火で炙ったような風味だったり、他の魚介だしとは異なる余韻だったり、それも誇張して全面に押し出すのではなく、ちゃんと“だし”のポジションから逸脱しない存在感。さらに別添の山椒香る七味を加えると、うなぎの個性が埋没するどころか予想に反して引き立っている、なんとも繊細かつ独創的な一杯に仕上がっていました。

「山椒香る七味」でうなぎの個性が引き立つ!
「山椒香る七味」でうなぎの個性が引き立つ!

 それだけにノンフライめんを合わせたパターンでも食べてみたくなったんですけど、エースコックのフライめんにありがちな揚げ油のニオイも悪目立ちしていなかったので、魚介だしの代表格であるカツオやニボシはもちろん、ハモやフグといった高級素材とも違う、上品な芳ばしさと個性的な旨みに注目してみてください。――あ、かやくも頑張ってます。

【実に複雑かつ華やかで濃厚な味わい】日清食品「塩元帥 旨塩ラーメン」(328円+税)
 

 2004年(平成16年)1月11日に開業した大阪の総大醤(そうだいしょう)にルーツを持ち、現在は年間400万杯を売り上げる塩処の銘店「塩元帥(しおげんすい)」の“天然塩ラーメン”を再現した本商品は、魚介の風味と動物系のコクを明確に効かせた塩味のスープを特徴としている――だけであれば取り立てて珍しいわけではありません。

豊かに香る小麦感と洒落たスープのバランス
豊かに香る小麦感と洒落たスープのバランス

 しかし、ローストオニオンの芳ばしさや柚子皮のアクセントなど、実に複雑かつ華やかで濃厚な味わいは唯一無二。また日清食品のハイエンド系にありがちなノンフライめんのほぐれにくさも比較的に目立っておらず、豊かに香る小麦感と洒落たスープのバランスも申し分ない、ちょっと高めの値段にも充分に納得できる品質でした。ちなみに今年4月14日、近畿エリアを中心に店舗を展開しているスーパーマーケット「mandai(万代)」及び「H2Oグループ」各店で先行販売されていたのですが、7月21日から全チャネル販売が始まっています。コンビニだとセブン-イレブン、ローソンでの取り扱いが多いですよ。

 各商品の詳しいレビューはブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」参照。

 ※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。