【カップめん評論家taka :a激推し!トレンド最前線】大人気ブロガーがカップめんの〝推せる新作〟を徹底解説する好評企画。今回もカップめんファンなら見逃してはいけない5商品を紹介します。

 煮干が主役! あの行列店のスープを再現した一杯も!

【元祖豚キムチを超えた⁈】サンポー食品「焼豚ラーメン キムチ豚骨推し」(271円+税)

 豚骨の本場である九州エリアを中心に、近年は全国的にも注目を集めている焼豚ラーメン。その新たな魅力や食べ方を発信することを目的とした「推しシリーズ」第9弾となる本商品は、同シリーズ初となる“キムチ×豚骨”の組み合わせをコンセプトにした一杯で、正直「まぁふつうにおいしいだろうなー」くらいに予想していたのですが、なんのなんの。複数種のポークエキスを配合した密度の高い豚骨スープに、ガツンと攻め込んでくるニンニクのインパクトもさることながら、キムチの旨味と酸味も想像以上に強く、それぞれハッキリと主張させながらも渾然一体のバランス感。

キムチ×豚骨!渾然一体のバランス感
キムチ×豚骨!渾然一体のバランス感

 ラード配合の油で揚げたフライめんとハート型の焼豚に新開発の要素はなく、サンポー食品が得意とする調味油の別添もないけれど、前者についてはスープとの相性に文句の付け所が見当たらず、後者についても物足りなさを微塵も感じさせない作り込み。急に暑くなってきた今日この頃、これからの季節に汗をかきながら食べたい新作です。正直、エースコックが誇る元祖豚キムチラーメンを超えちゃったんじゃないですかね。

【煮干に強いマルちゃんの本領発揮】東洋水産「奈つやの中華そば 芳醇煮干し醤油」(333円+税)

 奈つやの中華そばとは、2023年2月24日の間借り営業を皮切りに、翌年1月22日から東京都大田区・下丸子にて行列をなしているラーメン店で、動物系を軸に複数の魚介を合わせた「中華そば」はSNSでも注目されている一杯。そんなこだわりを再現した本商品は、煮干に強い東洋水産の製造で、店舗で人気を博しているワンタンは入っていませんが、煮干を強めに効かせたスープは流石の一言。それも骨格を形成する一部ではなく、もはや煮干が主役といっても過言ではない含有量を誇り、特有の雑味やエグみもポジティブに主張してくるほど。

確かなコクをもたらすオイルの効かせ方
確かなコクをもたらすオイルの効かせ方

 かやくに特筆すべきポイントはなく、めんも「生麺ゆでてうまいまま製法」によるテンプレですが、後者については比較的に加水率が低く、きちんと煮干の個性を尊重したバランス感。さらに鰹の薫香だったり、しょうゆのフレッシュな風味だったり、動物系の丁寧な旨みだったり、全体に確かなコクをもたらすオイルの効かせ方など、かなりハイレベルな一杯でした。お値段は税別で333円、その価値は充分に見出せるでしょう。むしろ安い。

【新世代のNEO油そばに刮目】明星食品「明星 NEO油そば 己巳監修トリュフ香る鶏油そば」(328円+税)

5月19日(月)発売
5月19日(月)発売

 2020年11月に神奈川県横浜市の桜木町駅付近に本店を開業し、こだわりの淡麗拉麺を提供している名店・己巳(つちのとみ)。同店で毎日、数量限定で提供されている「鴨×鶏×豚出汁 自家製鶏油まぜそば」の味わいを再現した本商品は、鴨の要素こそ控えめな世界観ではあるけれど、いわゆる油そばの常識を覆すトリュフの香りと鶏油のコク、さらに鰹粉とレモンのアクセントを特徴とする一杯で、ここ最近の即席カップめん市場で珍しい“卵黄ソース”まで別添している賑やか仕様。
 

〝卵黄ソース〟別添えの賑やか仕様
〝卵黄ソース〟別添えの賑やか仕様

 めんは密度感の低い食感だったので、そこだけは安っぽく感じてしまったポイントになりますが、トリュフ、鶏油、鰹粉、レモン、さらに豚脂の使い方や黒胡椒の清涼感、それらを包み込む卵黄の優しさに至るまで、この上なくバランスの整った仕上がりでした。油そば=いかつい味付が多いイメージがありますけど、いい意味で刺々しさを感じさせないテイストかつ“NEO油そば”の謳い文句にも素直に頷ける新感覚の趣に触れるチャンスです。

【これぞペペロンチーノ味】東洋水産「マルちゃん正麺 カップ ペペロンチーノ味焼そば」(258円+税)

5月19日(月)発売
5月19日(月)発売

 東京拉麺が展開しているミニカップのペペロンチーノに、それを再現したセブン‐イレブン×エースコックのペペロンチーノBIGほか、もうすこし遡るとペヤングのペペロンチーノ風など、カップやきそばスタイルのペペロンチーノ味は今に始まった試みではありません。しかし、天下の正麺カップがペペロンチーノ味の新作をリリースしてきた前例はなく、それでいて完成度の高さときたら。

激しいガーリックチップの主張
激しいガーリックチップの主張

 めんは汁なし用に短めに切り出された「生麺ゆでてうまいまま製法」のテンプレなので、目新しさこそないけれど、添付調味料の構成は“ペペロンチーノ味”の王道を地で行くイメージど真ん中。それだけに派手さはないものの、辛味は程よく明確で、ガーリックチップの主張が激しいところはマルちゃんらしい個性の現れ。パスタでも焼そばでもない、その中間を的確に突いてきたような、正麺カップだからこその一杯です。パッケージで訴求されている“温泉卵ON”は別途それを用意する必要がありますが、ばっちり合いますよ。

【今は無き幻のメニューがパワーアップして再登場】セブンプレミアム「辛だるま 旨辛玉子とじ麺」(248円+税)

5月20日(火)発売
5月20日(火)発売

 福岡の名店「博多だるま」が夏季限定の旨辛めん専門店「麺屋 辛だるま」をオープンしたのは、約13年前となる2012年6月22日の話。現在「辛だるま」は閉店しているため、幻の店となってしまったのですが、その魅力を再現したのが本商品。共同開発者は長年にわたり「博多だるま」のカップラーメンを担当している明星食品で、旨辛玉子とじ麺の商品化は今回が初めてではないけれど、今年のリニューアルポイントはスープの旨み&コクアップ。銘店紀行が誇る豚骨感に期待していた場合、派手にズッコケる危険性大ではあるものの、旧バージョンで印象的だった乾物の旨みと鰹のパンチ、そして深みのある辛さはそのままに、なるほどスープの深みが増しているような、そうでもないような‥‥w

業界最高峰のバリカタめん
業界最高峰のバリカタめん

 とにかく! 他の商品にはない唯一無二のスペックで、めんは明星食品が誇る業界最高峰のバリカタめん。しかもセブン‐イレブンで248円+税、辛いものが好きな方は要チェックです。ちなみに昨年の8月下旬、汁なし版の「旨辛豚骨まぜそば」が出ているため、今年の夏も期待できるかもしれません。

 各商品の詳しいレビューはブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」参照。

 ※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。