「最近、耳のあたりに違和感が…」「痛いこともあるし…」という方、いらっしゃいませんか?「マスクをずっと着けているから仕方ないか」で済ませてはいけません。「肩こり・不眠・美顔に効く! 1分『耳ストレッチ』」(青春出版社)の著者で、看護師・リフレクソロジストの市野さおり氏が警鐘を鳴らします。
――耳の周りの違和感に悩んでいる人が多いようです。やはり、マスク生活の影響でしょうか
市野さおり氏(以下市野)確かに、マスクのヒモやゴムの幅、キツさなど、製品上の問題もありますが、必ずしもマスクのせいとは限りません。簡単な(マスクの)ゴムの圧迫でも痛みを感じてしまうほど、耳の周りがこっていたり、むくんでいる証拠なんです。
――耳の周りもこるんですか。どうしてそうなるんですか
市野 一番は血流が悪くなっているからなのですが、そうなってしまうのは「動かしていない」のが原因です。コロナ禍により、人と会話することや、大きな声を出すこと、口を開けて笑うことが減りました。1年前に比べて、「しゃべりながらマスクがズレていく」という状況が減っていませんか?
――確かにズレづらくなったような…
市野 動かさないことに慣れてしまったのだと思います。口を開けずに話すようになっていて、ますます筋肉を使わないようになっているんです。それに加え、テレワークでのデスクワーク増加などによって肩のこりや首のこりを抱えている人も増えています。当然、リンパが流れづらくなり、耳周辺で滞っているので、違和感が出てきます。
――違和感は肩や首がこっているサインなんですね
市野 はい、実は耳の周りからはいろいろなことが分かるんです。神経や血管がたくさん走行していて、体の様々な器官と関係していることが明らかになっています。私も実際、施術をしているときに耳に注目するんですが、体のことがとてもよく分かる。耳にニキビができたりしていると、そこに対応する臓器が不調だったりするんです。コロナの影響で、この1年は耳たぶの硬い人も増えています。脳や心臓が疲れているサインです。
――耳はすごいんですね
市野 だからこそ、マスクによる違和感は何かのSOSだと思ってご自分の体の調子を気にかけてみてください。あくまで目安ですが、右のイラストや説明を参考に、気づきのきっかけになればうれしいです。
〈耳とその周辺の痛みや違和感から分かること〉
【①上部や側頭部】過度なかみしめで緊張が強い状態。首こり、頭痛、イライラが出やすい
【②上部の付け根】目の疲れや胃腸の不調
【③耳の後ろ、下部(耳と頭の間の溝と頭側の下に出っ張った骨)】視力や姿勢の悪さなどからの痛みで、頭痛、首こり、腰背部痛につながっている可能性
【④耳の前側、顔との境界】多忙、精神的ストレス、免疫力低下、鼻炎症状。マスクあとが残りやすいのは警告サイン
【⑤耳の中】閉塞感やかゆみ、ニキビとして現れる。呼吸機能や内臓機能の低下、自律神経失調
【⑥耳の外ふち(耳たぶ含む)】首、肩こり。高血圧など












