ペット視点で考えてみると目からウロコがいっぱい! 昨年、洋服一体型ハーネス専門ブランド「LOU LOU(ルル)」を立ち上げた小島みなみと『長生き犬ごはん』など著書多数の獣医師・林美彩(はやし・みさえ)氏の対談が実現。ペットと人間の〝ちょうどいい距離感〟とは――。

愛犬をきっかけに小さな命を守る使命にまい進する小島みなみ
愛犬をきっかけに小さな命を守る使命にまい進する小島みなみ

ペットでもかかりつけ医と専門医の使い分けは大切

 小島みなみ(以下小島) はじめまして、本日はよろしくお願いします。こちらが(愛犬の)シュクル、5歳です。

 林美彩獣医師(以下林先生) 小島さん、シュクルちゃんこんにちは。きょうは何でも聞いてくださいね。

 小島 ペットを飼っている人ってみんな動物病院のお世話になりますよね。何かあったのためにまず近所で、相談しやすい先生がいいって思うんですけど、病院の良し悪しってどう判断したらいいですか?

 林先生 いい質問です。(獣医師の)人柄は大事ですよね~。私が昔、勤務医をしていたある病院ではとにかく回転率が重視されていたんです。でも、それでは飼い主さんとのコミュニケーションが不足してしまいす。心の中で「もう少しいろいろお話ができたら…」って思いました。だから自分で独立してからはペットだけでなく、飼い主さんもサポートできるよう努めています。ペットと飼い主は〝一心同体〟ですから。

 小島 それ、すごくわかります。私が落ち込んでいるとシュクルも落ち込むので、落ち込んでいられなくなりました(笑い)。私はセカンドオピニオンもほしくて2つの病院を利用しています。

 林先生 いいと思います。ペットといえばイヌとネコですが、獣医師がカバーする範囲は〝ヒト以外すべて〟に及ぶんですね。なので爬虫類だったりマイナーな生物だと当然『うちでは診察できません』となります。イヌとネコでも消化器や呼吸器など専門があるので、身近なことはかかりつけ医。高度なことは専門医という使い分けは大切です。

 小島 たまにお医者さんによって言うことが異なるケースもあります…

 林先生 薬で症状を抑えるという意味で西洋医学は優れていますが、日常の体質改善などには代替療法として東洋医学やドイツ自然療法など、異なるアプローチもあります。このあたりは獣医師の考え方次第なんですが、私はそれぞれの良いところを生かしながら、飼い主さんも納得できる治療方針を立てていきたいと思っています。私からも小島さんに質問してもいいですか?

 小島 もちろんです!

 林先生 ご自身でハーネスブランドを作ろうと思ったきっかけは何でした?

 小島 シュクルをお迎えした当初、普通の首輪をつけていたんです。あるとき、呼吸が苦しそうにガーガーしてたので、いろいろ調べて小型犬には「気管虚脱」が多いってことを知ったんです。

小型犬の目線をわかりやすく解説してくれた林先生
小型犬の目線をわかりやすく解説してくれた林先生

 林先生 なるほど。確かに「気管虚脱」は小型犬に多い呼吸器疾患ですが、幼少期にはそんなに起きずシニアに見られるもの。シュクルちゃんは生まれつき気管が細くて、そのタイミングで風邪をひいていたのかもしれませんね。

 小島 そうなんです。検査してもらったらシュクルは今後、気管虚脱になる可能性が高そうだと受け止めてハーネスを探し始めて…。

 林先生 飼い主さんがリスクを見越してハーネスに変えたのはめちゃくちゃいい選択ですよ!