【第15回 指でわかる! 生まれる前のコト】
薬指には銀色に輝く指輪が私を弾いてる♪ 今回は百恵ちゃんの名曲からスタート。私の場合、人様の薬指をチラ見するのは、その人が既婚者かどうかを確認するためではありません。薬指にその人の男らしさが隠されているのです。
見きわめポイント、「人さし指」と「薬指」の長さ。これで、生まれつき男性ホルモンの多い人か、少ない人か、医学的にある程度推測できます。
人間は、母親の胎内にいるときに性別が決まります。最初は誰しも女性の形をしているのですが、妊娠3か月ごろ「男性ホルモンのシャワー」を浴びることによって、「男性」がつくられます。この男性ホルモンのシャワーとは、男子の胎児が自らの小さな睾丸で作り出すテストステロンだけでなく、母親が副腎と卵巣で作っている男性ホルモンもプラスされています。そのため、睾丸のない女子もシャワーを浴びていて、この「男性ホルモンのシャワー」の浴び具合が指に表れているのです。
ご自分の指を伸ばして「人さし指」と「薬指」を見てください。「人差し指が薬指より短い」という人は「男性ホルモンのシャワー」をたくさん浴びた人。よって男性ホルモンが高いです。その逆で、「薬指より人さし指が長い」という人は、「男性ホルモンのシャワー」をそれほど浴びなかった人で、男性ホルモンは低い傾向があります。
このことを証明する、面白い調査があります。ある研究者が、世界経済の中枢ともいえる「ロンドン証券取引所」の証券マンの指の長さを調査したところ、より多くの利益を出している成績のよい証券マンは薬指が長く、利益の少ない、成績の悪い証券マンは人さし指が長いという結果が出たのです。また、サッカーのナショナルチームの選手など、秀でたアスリートは、やはり一様に薬指が長く、人さし指が短いという報告もあります。
男性ならではのアグレッシブさや冒険心は、男性ホルモンによる影響が強いです。また、「やる気」や「積極性」を生み出す、脳の「側坐核」や「扁桃体」といった器官を男性ホルモンが活性化させることも解明されているので、指の長さと男らしさでつじつまが合っていると考えられます。
☆くまもと・みか 医療ライター。男性医学の父・熊本悦明の二女。男女更年期、性感染症の予防と啓発、性の健康についての記事を主に執筆。2019年に山手線内で心肺停止で倒れた経験から、救命救急、高次機能障害、リハビリについても情報発信している。著書に「山手線で心肺停止!アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて」。












