春先など季節の変わり目には、生活環境の変化やストレスが重なり、口内炎に悩む人もいるはず。口の中に突然できて、食事や会話のたびに強い痛みを感じさせる口内炎とはどんな病気なのか、歯科医師の岩渕彩加先生に話を聞いた。
――口内炎とは、どのような病気ですか
岩渕医師(以下、岩渕)口の中の粘膜に起こる炎症の総称です。原因によっていくつかの種類に分けられ、最も多いのが「アフタ性口内炎」と呼ばれるものです。白くくぼんだ1~5ミリほどの斑点ができ、その周囲が赤く腫れるのが特徴です。
――どのような自覚症状があるのでしょうか
岩渕 食事の際にしみたり、会話中に痛みを感じたりします。中には日常生活に支障が出るほど、強く痛みを感じることも。舌にできるとしゃべりづらくなったり、喉の方にできると飲み込みづらくなったりします。
――口の中のどのあたりによくできますか
岩渕 舌や頬の内側が多いですね。ただ、自分では見えにくい喉の奥にできることもあります。一般的に“口の中”と認識されている口蓋垂(のどちんこ)の手前付近までが口内炎と診断される範囲です。
――発症の原因について知りたいです
岩渕 原因は一つではありません。ビタミンB群の不足、免疫の力の低下、疲労や睡眠不足、ストレスなども関係します。ほか、かんだことがきっかけになることもありますし、歯ぎしりや食いしばり、矯正器具による刺激といった、物理的な要因も影響します。かみ合わせが悪いことで、同じ場所を何度も傷つけてしまい、口内炎を繰り返す方も少なくありませんね。
――免疫の力も関係するんですね!
岩渕 免疫の力が下がると、普段なら問題にならない小さな傷や汚れに体が対抗できなくなるため、粘膜に炎症が起こりやすくなる。風邪で体力が落ちた際に口内炎になりがちという人もいらっしゃるほど。また、鼻づまりなどで口呼吸になり、口が乾燥することも大きな要因です。唾液には細菌を洗い流す働きがありますが、口の中が乾燥するとその作用が弱まってしまいます。
――だから季節の変わり目に口内炎に悩む人が増えるイメージなんですね
岩渕 そうですね。患者さんは一年中いますが、生活リズムが乱れたり、ストレスを感じたりしがちな時期は増えると思います。連休の後、仕事が始まったタイミング、ゴールデンウイーク、大型連休、お盆の後、年末年始など、変化がある時期は要注意です。











