岐阜県人は保守的で勤勉といわれますが、ただし、美濃と飛騨では大きく異なるとされています。

 美濃は東西の文化の要衝でした。しかし、濃尾平野には木曽川、長良川、揖斐川という暴れ川が流れ込んでいて、しょっちゅう氾濫を起こし、「輪中」と呼ばれる、村を丸ごと堤防で囲む対策が取られました。これが「輪中根性」という気質を生むようになったのです。

「輪中根性」は、水害から生き延びるためにお互いに助け合うという相互扶助の気風なのですが、「日和見的」「自分勝手」など、あまり良い意味には使われていません。自分の地域を守るということが、他はどうでもいいという意味に取られてしまったようです。

 一方の飛騨は、こちらも相互扶助では美濃に負けない強いものがあります。世界遺産として有名な白川村の合掌集落では、「結」と呼ばれる住民相互扶助の制度が今もあります。大変な労力のいる切妻合掌家屋の屋根ふき作業は、村人全員で助け合って行われます。

 このように、岐阜県人に共通する相互扶助の精神は、地域単位で生活するうえでは、効率のいい素晴らしい機能を発揮します。

 しかし、いったん外に出ると、なかなか自分の主張を出しません。こうした引っ込み思案なところは、「輪中根性」「結」に見られる、地域内だけの結束に慣れてしまったからなのかもしれません。

 真面目で、与えられた仕事は最後までやり遂げますが、古い価値観に縛られ、斬新なアイデアで勝負するような仕事は向いていないでしょう。

 結婚すれば、家族を大切にし、信頼を崩すことなく、幸せな家庭生活を最優先させるはずです。安定や平穏を求める同士であれば楽しく暮らせるでしょう。