【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】

 女優・中山美穂(44)と作家・辻仁成氏(54)の離婚問題が新局面を迎えた。一部週刊誌の取材に対し、中山が離婚を考えた理由のひとつに辻氏の“中性化”があることを認めたからだ。中年以降の男の性癖は激変するのだろうか?

 うーん、当たらずとも遠からずという感じですかね。

 女装趣味や同性愛嗜好といった極端な性癖は、中年だけではなく、思春期、幼児期から本人に自覚されます。ただ、自覚してはいるものの、社会的に不利な立場になることを恐れるため、多くの場合、そうした特殊性を抑圧して“ノーマル”な青年期を過ごします。こうした理性による矯正が強い“若いころの特殊な性癖”は、逆に生真面目できちょうめんな振る舞いを見せがちです。

 ところが中年期以降、男性に経済的・社会的に余裕ができると少しずつ理性による制約が弱くなり、自由で寛容な考えが芽生えてくるのです。彼らは他人を許してあげるのと同時に、自分の特殊性を認め、自然体の自分でいることに誇りを持つようになります。

 精神面の変化だけではなく、脳生理学的な見地で考えても、中年期以降に小さな脳梗塞がポツポツと発生し始めると、理性をつかさどる前頭葉の機能が徐々に低下します。この場合も隠されていた特殊性がジワジワと表現されるようになるのです。

 また、そううつ病が中年になって発症する場合、そう状態の時に特殊な性癖の行動が見られることがあります。

 ちなみになぜ特殊な性癖が生まれるのかは、今もよく分かっていません。

☆よしだ・しん=内科・外科をともに扱う総合診療科医を経て、現在は精神科医。1972年1月10日生まれ。東京医科大学を卒業後、都立松沢病院で研修。その後は非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。2009年にはラジオパーソナリティーを務めた。