Mリーグが創設された2018年から8年間、U―NEXT Piratesでキャプテンを務め、2度のリーグ優勝を果たした小林剛(麻将連合)の隔週連載がスタート! 今シーズンからMリーグで解説を務めることになった小林が、Mリーグに関してなんだかんだ言わせていただきます。初回のテーマは“理想とする対局解説”――。
私は好きで大相撲やプロ野球中継をよく見ていていますが、麻雀はとにかく見ていただく機会を増やすことが最優先なので「こんな面白いゲームが行われているんだ!」ということを一人でも多くの人に分かりやすく伝えることが解説者の役割だと思っています。
Mリーグでは選手の思考を全部拾って、その技術のすべてを伝えようとする解説者もいます。ただ、視聴者は麻雀との関わり方も千差万別なので、できる限り専門用語は使わずに初心者でも分かる言葉で「なるほど! こんな素晴らしい選手がいるんだ!」ということを端的に伝えていきたいと思っています。
私が20歳でプロ入りした1996年当時、麻雀対局番組はほとんどない時代でした。初めて対局解説したのは2000年、MONDO TVの「麻雀デラックス 電影大王位決定戦」という対局番組に、若手プロとして二階堂亜樹さん(EX風林火山)らと共に出場した時でした。振り返れば早口で自信なさそうにしゃべっていた記憶が残っています。
対局解説への意識が大きく変わったのは、麻雀プロ4団体のタイトルホルダーが激突した「四神降臨」というネット番組が始まった12年です。解説者はMリーグでもおなじみの土田浩翔さんと麻雀漫画家の片山まさゆきさん。2人は漫才さながらの掛け合いで各選手の個性や技術を端的かつ軽妙にしゃべりながら、麻雀ってこんなに面白いんだよということを存分に伝えてくれたのです。
2人が対局解説という仕事の道を切り開いてくれたおかげで、視聴者アンケートでも「一番良かった」票が98%という驚異の数字を叩き出すほど評判になり、麻雀対局番組がネットで広がっていく契機となったのです。
私は選手として「四神降臨」に出場していたのですが、解説って素晴らしい仕事だなと心底感じました。解説者としてはまだまだ修業中ですが、一人でも多くの麻雀ファンを増やすため「なんでこれ切ったのかな?」「どうしてオリたのかな?」といった視聴者が抱くであろう素朴な疑問にも、私なりに明快に答えていけたらなと思っています。












