10月2日第1試合南2局7巡目、ドラ5筒、ラス目で迎えた南家の堀選手は4萬をツモって、タンヤオ・ピンフ・ドラ2・赤でテンパイしました。4萬でアガればイーペーコーが完成するので、ロンでもツモでも跳満1万2000点。7萬でアガればロンなら満貫8000点、ツモなら跳満というチャンス手です。
「早い」「高い」「いい待ち(リャンメン待ち以上)」といえば絶好の手牌なので、リーチをかけて勝負に出たくなってしまう人も多いでしょう。
リーチをかければ、ロンでもツモでも跳満確定。他家からは仕掛けもリーチも入っていないので先制リーチとなり、アガればラス抜けできますが、堀選手は迷わずダマテンに構えました(写真A)。
南2局でまだ親番があるとはいえ、ラス目でも焦らない姿勢は「あっぱれ!」です。リーチ宣言すると他家から警戒されるので、出アガリ率は格段に下がります。ダマテンで確実に加点した方がいいと冷静に判断しているのです。
しかもこの手牌、赤5萬か赤5索を持ってくれば、4萬か7萬のどちらで出アガリしても跳満確定。さらに索子部分もイーペーコーに変化すれば、リャンペーコーまで見えてくるので、裏ドラに期待せずとも倍満1万6000点まで伸びる可能性を秘めていたのです。
ここで今一度考えてほしいことは、満貫が跳満になっても子なら4000点しか増えないということ。「跳満確定リーチ!」と意気込むのは自由ですが、警戒されたら4000点アップどころか、満貫チャンスの可能性も限りなく低くなるわけです。
実際、14巡目、ダマテンを続行した堀選手は索子部分を入れ替えてイーペーコーを確定させ、4萬でアガればリャンペーコーとなってロンでもツモでも倍満という破壊力抜群の手牌に育てました(写真B)。このようにダマテンでも打点がある時は、リーチをしない方が得という場合もあるのです。
この局は浅見選手がアガったので、堀選手はアガることはできませんでした。でもダマテンに構えた分、リーチ棒1000点を失うこともありませんでした。














