ナツメがスーパーフードとして注目されるようになっている。その選び方と食べ方などを専門家に聞いた。

【チェックすべきポイントは?】

 干しナツメはドライフルーツの専門店や中華街の食材店などに売っているが、そうした店が近くになくてもネット販売されている。しかしナツメの値段は安価なものから高額なものまでピンキリで、選び方に迷う。

 薬膳研究家で国際中医薬膳師のユウ・シャーミンさんによると…。

「高級とされるナツメの産地はシルクロードにある新疆地域や山西省などです。また、干しナツメは保存が可能ですが、新しいものの方がいいですから、色は赤みがあってくすんだような色をしていないもの、また果肉がふんわりとしてスカスカでないものを選ぶといいです。市場では干したてのものから数年保存されたものが売られています。新しいものほど香りがよく、古くなるほど表面のシワが増えます。そうした品質と、あとは値段とも相談して選ぶといいでしょう」

 価格は、そこそこの品質のものが500グラム2000~3000円ぐらいから求めることができるのだが、安価なものは古いものや粒の大きさが揃っていないことが多いのに対し、高級品は1粒が10グラム前後の大粒で粒の大きさもほぼ揃っている。さらに、無農薬栽培のものなど高級になるほど価格は上がり、中級品の倍以上、3倍以上の価格で販売されているものもあるそうだ。

【お茶やおかゆにするほか外食でもOK】

 ナツメの食べ方は、ドライフルーツ感覚でそのまま食べるのが手軽でいいのだが、それ以外にユウさんが推奨するのはお茶にしたり、おかゆに入れる食べ方である。

 ナツメ薬膳茶は、洗ったナツメに包丁で切れ込みを入れ、水と一緒に鍋に入れて中火で沸騰させて30分ほど煮出すと出来上がる。飲むと、ナツメの精神安定効果が得られるとされる。特に薬膳茶にブレンドするナツメとしていいのは、日本ではあまり売っていないのだが「小紅棗」という小さな品種だ。あまり甘くないので、血糖値が高めの方などには最適とされる。

 前回ご紹介したように中高年男性へのオススメがナツメ入りの薬膳がゆだ。といだお米1合と水で洗ったナツメ3個を一緒に炊くだけで2人前の出来上がり。実に簡単だ。小豆を加えてもいい。

「ナツメのエキスがおかゆに入っているので、お酒を飲んだ後にいいのですが、それだけでなく高齢者の消化しやすい食事としてもよいですね」

 ユウさんによれば、おかゆを食べた後に、入っていたナツメをデザート代わりに食べれば、さらによいそうだ。

 自分で作るのが面倒な人は、これからの季節には外食で火鍋を食べるのもいい。火鍋には定番の食材としてナツメが入っている。

 ちなみに中国では生のナツメを食べられる地域もあるそうだ。少し酸味のあるリンゴのような食感で、秋が旬だという。

 ナツメで注意するのはタネの先端が鋭いこと。飲み込んで口の中を傷つけないように特に高齢者は注意する必要がある。細長いナツメを横からかじるように果肉を食べるとタネの鋭い部分を避けることができる、とユウさんはアドバイスしてくれた。