今回は「乾燥機能付きドラム式洗濯機」。梅雨どきでなかなか洗濯物が乾かない今の時期にはありがたいアイテムで、ライフスタイルの変化に伴い通年家電になりつつあるという。家電プロレビュアーの石井和美氏に教えてもらおう。

 最近は乾燥機能付きのドラム式洗濯機が人気となっています。「忙しい平日はなかなか外に洗濯物を干せない」「隣の家と近いため、洗濯物を外に干したくない」などライフスタイルの変化に対応しつつ、家事の時間短縮につながるとあって、多くの人に支持されています。気候変動により、年間通して、外で気持ちよく洗濯物を干せる日が減ってきていることも影響しているようです。

 弱点であった、ドラム式洗濯機の洗浄力も格段にアップしています。以前は上から下へのたたき洗いしかできなかったところを、たたみ洗いや半回転など様々な動きを加えられるようになったことで課題であった洗浄力もタテ式に見劣りしません。

 一方で気を付けてほしいのは必ず容量を守ること。たとえば「洗濯10キロ、乾燥5キロ」と表示されているドラム式洗濯機でも、意外と洗濯物を減らさずに乾燥にかけてしまう方が多いです。当然のことながら、生乾きになってしまったり、シワになってしまったりするので、注意しましょう。また、機種によっては乾燥時にけっこうな音が出る場合がある点もご確認を。

 ドラム式洗濯機は乾燥機能も含むと構造上の問題からどうしても価格が高くなりがちです。機能がさほど変わらなければ、割り切って一つ前の型落ちのものを購入しても良いかもしれません。

【気になる黄ばみが…】画期的なのは温水洗いが導入されていること。4段階設定されている温水モードの60度コースで洗うと、ここ数年来の悩みであったシャツの黄ばみが落ちたのは感涙ものでした。これからの季節は汗じみなども気になりますが、抗菌効果のある物質を含む洗濯水で洗うことで、部屋干しの際の気になるニオイもなくなりますよ。

 ほかにも「ふんわりシワ取り」コースを設けるなど細部に目配りが利いています。温水機能付きの洗濯機はこれまでも海外製のものはありましたが、何といっても価格が高く、大きくて使いづらかった。そこをコスパ良く、プラスワン機能を備えたアイリスオーヤマさんの頑張りには拍手です。

 ◆アイリスオーヤマ「ドラム式洗濯機(乾燥機能付き)」(16万2800円)

【便利な風アイロン】乾燥機能付きのドラム式洗濯機といえば、無造作に折り畳まれた状態で衣類が回転しながら乾いていくので、どうしてもシワになりがちでした。着るためには、再度アイロンが必要になるなどの二度手間がこれまでネックとされてきました。

 その点、こちらは「高速風+湿度コントロール」を行う「風アイロン」機能を導入。ほぼアイロンがけすることなく、そのまま衣服を着られるのはうれしいポイント。

 また、蒸し暑い今の季節に活用してもらいたいのは「スチームアイロンコース」。衣服に高湿かつ高速風を吹きかけることで、短時間でシワ取りと消臭、二重の効果が期待できます。洗うほどでもないけど、衣類のニオイが気になる今の季節にはピッタリです。

 ほかにも洗い方や時間をAIが判断し、自動的に最適な洗い方を選択してくれるなど、まさに至れり尽くせり。これまで洗濯を苦手としていた人はもちろん、幅広い年代の方に寄り添う製品設計となっています。

 ◆日立「ドラム式洗濯乾燥機 ビッグドラム BD―NX120F」(26万4550円=本紙調べ)

【強力な洗浄力がウリ】製品名通り、“ザブーン”と強力に洗い上げる洗浄力の高さが特徴となります。抗菌ウルトラファインバブル洗浄といって、微細な泡が繊維に入り込むことでしっかり汚れを落とす仕組み。「自動2度洗いコース」も搭載されており、洗浄力を重視したい方には、ぜひお勧めします。音の静かさも兼ね備えていますよ。

 洗濯容量も12キロと、毛布やシーツを洗っても楽々。これから洗濯物が増える季節、活躍の幅が広がりそうです。

 ◆東芝「ドラム式洗濯乾燥機 ZABOON TW―127X9」(27万2800円=本紙調べ)

 ☆いしい・かずみ 家電プロレビュアー。家電レビュー歴15年以上。茨城県に家電をレビューするための一戸建て「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大物家電のテストも行う。実際に製品を使用した上での的確なコメントに定評あり。